仏外相、台湾の国際機関加入を支持 外交部が謝意表明
(パリ中央社)フランスのステファン・セジュルネ外相は7日、上院での答弁で、台湾海峡の現状を一方的に変更しようとするいかなる行為にも反対し、台湾が国際機関に加入するのを支持する立場を表明した。外交部(外務省)は8日、報道資料を発表し、発言に対し心からの感謝を伝えた。 中国は先月、台湾海峡の中間線付近に設定している航空路「M503」の運用を変更すると一方的に発表した。 親台派グループに属する議員から政府の姿勢などについて問われたセジュルネ氏は、台湾海峡の情勢悪化に注目しているとした上で、現状の一方的な変更や武力や脅迫による変更に反対すると表明。これがフランスの一貫した立場だと強調した。 台湾が参加できていない国連専門機関の国際民間航空機関(ICAO)を巡っては、パートナー国と共にM503の動向を注視し、台湾不在の状況でも飛行の安全に影響が及ばないようにすると説明。フランスの立場は変わらないとした上で「一つの中国」政策を順守する前提の下、台湾が国際機関の活動に加わることを支持すると述べた。 セジュルネ氏は先月、アタル新内閣の発足により外相に就任した。外交部によれば、M503を巡る問題に言及したのは、欧州各国の外相ではセジュルネ氏が初めて。 (曾婷瑄/編集:田中宏樹)