ヤクルト・奥川恭伸、神宮823日ぶり!29日先発 今季2勝目へ嫌なイメージ「払拭」
(セ・リーグ、ヤクルト-阪神=降雨中止、10回戦、28日、神宮)ついに神宮のマウンドに、「奥川」が帰ってくる。ヤクルトは28日、阪神10回戦(神宮)が降雨により中止となった。先発予定だった吉村はスライドせず、次カードのDeNA戦(横浜)に回るとみられ、29日は奥川恭伸投手(23)が先発する。今季2勝目を狙う背番号18が、勝利への強い思いを口にした。 【写真】言葉を交わす奥川と内山の「星稜コンビ」 「毎試合、勝ちたいのは変わらない。チームが勝てるように、一生懸命投げたいです」 長いリハビリ生活を乗り越え、1軍復帰登板となった14日のオリックス戦(京セラ)で980日ぶりの白星をつかんだ右腕。本拠地での登板は右肘痛の影響で緊急降板した2022年3月29日の巨人戦以来、823日ぶりとなる。マウンドを離れたあの日から止まっていた時計の針を動かすときが来た。ファンの脳裏に残る緊急降板の嫌なイメージを「払拭したい」と話しており、快投で記憶を塗り替える。 前回登板は5回7安打1失点で勝ち投手となったが、制球面などの課題を残し、「反省を生かして、投球のメカニックの部分を前回よりもいい内容にしたい」と力を込めた。チームは4連敗中で高津監督は「ぜひ連敗を止めてほしい。今持っている100%の力を相手にぶつけてほしい」と期待を込めた。 この日、室内練習場で調整した奥川は「チームの状況とか、いろいろありますけど、自分らしく自分のできることをしっかりやって頑張りたい」と誓った。帰りを待っていた神宮のファンに勝って雄姿を届ける。(武田千怜)