御堂筋で特別装飾のイルミネーション市バスが話題に
御堂筋で特別装飾のイルミネーション市バス話題に 撮影:伊原薫 THEPAGE大阪
大阪市交通局は、御堂筋などのライトアップイベント「大阪・光の饗宴2016」に合わせた臨時バス「イルミネーションバス」の運行を開始。開始日からさっそく大勢の乗客が乗り込み、にぎわいを見せている。 【拡大写真付き】星の降るような?御堂筋 全長4キロのイルミ始まる
装飾は各車両によってテーマが異なる
「イルミネーションバス」は、通常の路線バス車両を特別に装飾。窓ガラスは青いLED電飾で縁取られ、車内もクリスマスにちなんだ飾り付けがされている。 大阪駅前からライトアップされた御堂筋を約30分かけてなんばまで走り、四ツ橋筋を経由して大阪駅前へと戻るルートで、途中の見どころでは、よりイルミネーションを楽しめるよう車内照明は控えめにされている。昨年に引き続き、車内ではイルミネーションを盛り上げる音楽や、各エリアの案内放送も流される。 大阪市交通局広報担当の辻野聡さんによると、バスの装飾は各車両によってテーマが異なるという。この日筆者が乗車したのは2号車で、テーマは「雪だるま」。戸袋窓をはじめ、各所に雪だるまが描かれていた。 「スター」「ベル」がテーマのバスとともに、通常は3台で運行されるほか、「職員が遊び心をプラスしたスペシャル仕様」のレアなバスがもう1台あるとのこと。
昨年は1万人以上が利用
今年で3年目となるこの取り組み。運行開始当初こそ乗車人数はふるわなかったものの、その後は徐々に増加し、計26日間の運行で約1万人以上が乗車した。 今年の運行を待ちわびていた人も多く、会社帰りにさっそく乗車したという大阪市在住の女性は「歩かなくてもいいのでとっても楽チン。気軽に乗ってクリスマス気分が味わえるのも良い」と、さかんに車外へカメラを向けていた。この日はあいにく小雨が降っていたが、このバスなら濡れることなくイルミネーションを見学できるとあって、一部の便では立ち客が出るほどだった。
辻野さんは「通常の市バスと同じ、大人210円で気軽にご乗車いただけます。長さ4キロにわたる御堂筋のイルミネーションを、暖かいバスの車内からじっくりと楽しんでください」と話していた。イルミネーションバスの運行は12月25日まで。 (文/伊原薫/鉄道ライター) ■伊原薫(いはら・かおる)大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。