「アカデミー地区常盤台まちづくり構想」〝若者と共創〟目指して 30日まで市民意見を公募【宇部】
宇部市は少子高齢化、人口減少対策として、山口大工学部と宇部高専のある常盤台エリアに新しい価値を創出し、若者が集うまちを実現するための指針となる「アカデミー地区常盤台まちづくり構想」の素案をまとめた。30日までのパブリックコメント(意見公募)に寄せられた意見を踏まえ、今年度の上半期には策定する予定。 上宇部、琴芝両地区にまたがる同エリアは、両校の学生、教職員など約5000人が集う文教地区。人口減少が進む中で学校が存続できなくなるかもしれないという危機感を抱く市と、魅力ある開かれた学校づくりを目指す山口大との思惑が一致。今回の構想策定は、市民、地域団体、学校、行政が目指すべきまちの将来像を共有することを目的に、2022年度からスタートした。 初年度は、地域の課題を含めた現状把握を目的に、地域住民、学生、市内の企業を対象としたアンケート調査を実施。昨年度は地区住民と学生を対象にワークショップを2回開催し、地区の特性や課題、必要な事をまとめた。 その上で、目指すべきまちの姿として「多様な人材交流が新たな価値を生み出す―若者と共創するまち」を掲げ、素案のコンセプトとした。また▽生活環境▽交流・コミュニティー▽産業・雇用▽安全・防災-の四つの観点で抽出した現状分析と課題に基づき、それぞれにおいて基本目標を設定している。 素案は、市ホームページ、市都市計画課、市政資料閲覧コーナー、北部総合支所、各市民センターとふれあいセンターで閲覧できる。 意見は、該当ページと意見、住所、氏名、連絡先を明記し、郵送、持参、ファクス、メールのいずれかで市都市計画課(〒755-8601宇部市常盤町1-7-1、ファクス22-6049、メールtoshisei@city.ube.yamaguchi.jp)に提出する。