将来的な指導者へ ヤクルトのレジェンドはGM補佐から再出発【プロ野球12球団去る人】
今季限りで現役を引退したヤクルト・青木宣親外野手(42)は、来年1月1日付でGM補佐としてセカンドキャリアをスタートさせる。引退会見では将来的に指導者の道を目指すことを明かしていたが、最初に進む道にフロント業を選んだ。「もともと興味があったというのが一番ですし、違った角度から野球を見ることもすごく大切なんじゃないかなと思いました」と説明。まずは編成面や他球団の分析、ファームの育成など多角的な視点に立ち、チーム強化のために汗を流す。 【写真】チームメート&家族と一緒に記念撮影をする青木宣親 2度のシーズン200安打を達成するなど日米通算2730安打をマーク。数々の記録と記憶を残してきたミスター・スワローズ。これまでのスポットライトを浴びる側から一転、地味な役回りが新たな仕事となる。「この立場になった以上は、チームの勝ちを優先的に考える必要がある。そのためにどういうふうに球団としてアプローチしていくかが本当に必要」。メジャー時代に7球団を渡り歩き培った人脈もある。引退表明後にビジター球場で花束を贈呈されるなど他球団の関係者からの人望も厚い。自らが持つ“武器”を最大限に生かし、常勝軍団構築に尽力する。 ◆青木 宣親(あおき・のりちか)1982年1月5日、宮崎県出身。42歳。日向から早大を経て2003年ドラフト4巡目でヤクルト入団。05、10年と2度の200安打はプロ野球記録。11年オフ、ポスティングシステムでブルワーズに移籍。メジャー7球団を経て、18年ヤクルト復帰。家族は元テレビ東京アナウンサーの佐知夫人と長女、長男。175センチ、80キロ。右投左打。今季年俸1億4000万円(金額は推定)。
報知新聞社