初競り威勢よく 「一番マグロ」495万円 静岡市中央卸売市場
静岡市葵区の静岡市中央卸売市場で5日早朝、新春の初競りと初取引式が行われた。場内に競り人の威勢の良いかけ声が響き、市場関係者が今年の活発な取引を祈願した。 水産物で最高値を付けたのは青森県大間産の生クロマグロ(150キロ)で、1キロ当たり3万3千円、1本495万円で競り落とされた。3年連続で「一番マグロ」を落札した山畜(同市清水区)の山下宏之代表は「脂の乗りと魚の格好がしっかりした、魅力あるマグロ」とその品質に太鼓判を押した。
初取引式で、同卸売市場水産協会の大川知弘会長は「気候変動や円安で不安定な入荷が続いた」と昨年を振り返り、今年については「卸と仲卸、バイヤーが協力しながら安定供給に力を尽くしたい」と語った。 青果物はイチゴ中心の取引で、紅ほっぺの最高値は昨年より1割ほど安い1パック600円だった。