「1Wへの信頼感が勝負を分ける」ザンダー・シャウフェレの14本セッティング
自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る「マイクラブ マイギアを語ろう」。PGAツアーで常に上位でプレーするザンダー・シャウフェレが、クラブ選びで大事にしていることとは?
スペックに関しては、基本的に自分の意見は全て反映してもらっているというザンダー・シャウフェレ。 「自分はあまりクラブを替えない古いタイプ。でも、同じもののように見えて実は小さな、マイナーチェンジはしています。メーカー側は私のフィードバックに対するレスポンスが非常に早い。その小さなチューンナップの積み重ねが、効果としては小さなものだけど、ハイレベルな戦いの中で大きな違いとして表れているんです」 人間が使う道具だから、見た目や打感などのフィーリングが大事。だが、ここ5~10年は“飛距離性能”が重要なファクターになっているという。 「PGAツアーというハイレベルな戦いだからこそ、微差でも自分にメリットがあれば、そこを突き詰めます」
優勝争いの場面でこそ、ドライバーへの信頼感がモノをいう
世界最高峰の実力者が集うPGAツアーでの優勝争いで、最もアドバンテージが取れるのはドライバー、とシャウフェレ。 確かに、ショートゲームでもアイアンショットでも、優勝争いに加わっている選手には隙が無い。だが、ドライバーはわずかなブレがスコアを落とすきっかけになり、負ける要因にもなる。 「今使っている『パラダイム トリプルダイヤモンド』はAIテクノロジーのおかげで、曲がり幅や飛距離のロスをカバーしてくれるのを実感しています。でも、一番気に入っているのは打音。様々な素材の複合ヘッドなのに、金属的なハイピッチなサウンドがいい」 プレッシャーを軽減させている最後のキーは、この快適な打音かもしれない。
月刊ゴルフダイジェスト1月号より ※2023年11月28日18:47記事の一部を修正しました