海外客に人気、庄川遊覧船好調 12月最多記録更新へ
砺波市の庄川遊覧船の入り込みが好調で、12月は過去最多を記録した昨年の3718人を上回る見通しとなった。冬の富山を代表する観光スポットとして定着し、インバウンド(訪日外国人観光客)が台湾を中心に堅調に推移する。1、2月の予約も好調で、通年でも過去最高だった昨年度を上回る期待が膨らむ。 同社によると、12月の短時間遊覧の乗船者は26日時点で3472人。27~31日は約580人の予約があり、月ベースで昨年を超えるのは確実だ。 庄川遊覧船は新型コロナの影響を受けた2020~21年度は1万人を割り込んだものの、23年度は一気に回復、記録がある08年度以降で最多の3万938人となった。台湾などの海外客が伸び、前年度5・4倍増の2万4313人を記録したのが大きく貢献した。 同社は今年度、海外客について昨年度の反動減を心配していた。しかし、4~11月の8カ月のうち、6、8月を除いて前年を上回り、11月は2倍増の1990人を記録した。 書き入れどきに位置付ける1月は昨年度実績を上回る5400人、2月もすでに5000人弱から予約が入っている。髙桒正賢取締役支配人は「台湾だけでなく、インドネシアやタイ、シンガポールの個人客も目立つ。訪日観光熱の高さを実感している」と話した。