なでしこジャパンの試合とWEリーグカップが異例の同日開催 元代表「かぶっているのはどうなんだ…」
女子サッカー・なでしこジャパン(日本女子代表)の国際親善試合が10月26日(土)に東京・国立競技場で行われますが、同日、WEリーグのカップ戦も4試合が予定されています。代表戦と国内トップカテゴリーの試合日時が重なる異例の事態に、元なでしこジャパンがラジオ番組を通じて苦言を呈しました。 【メンバーリスト】なでしこジャパン、韓国女子代表戦に招集された23選手 26日午後2時20分キックオフ予定の、韓国女子代表との一戦(「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」)。なでしこジャパンのメンバーには、DF熊谷紗希選手(ASローマ/イタリア)やMF長谷川唯選手(マンチェスター・シティ/イングランド)をはじめ、今夏のパリ五輪に出場したメンバーを中心に23選手が選ばれました。 そのなかにはFIFA U-20女子W杯コロンビア大会での準優勝に貢献したU-20日本女子代表から、GK大熊茜選手(INAC神戸レオネッサ)、FW松窪真心選手(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ)、FW土方麻椰選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ、けがのため不参加)といった新顔の名も。さらに、今月29日で27歳になるDF遠藤優選手(三菱重工浦和レッズレディース)がうれしい初代表入りを果たしています。 2011年女子W杯ドイツ大会優勝監督の佐々木則夫氏(日本サッカー協会女子委員長)が監督代行をつとめ、元日本代表DF内田篤人氏がコーチに入ったことでも話題となっている、今回のなでしこ。イングランドやアメリカなどで活躍する海外組が一堂に会することもあり、韓国戦への注目度も高いものがあります。 その一方で、同日は、「2024-25 WEリーグ クラシエカップ」グループステージ第5節として、午後1時キックオフ予定で3試合(▽マイナビ仙台レディース対ノジマステラ神奈川相模原@ユアテックスタジアム仙台、▽INAC神戸レオネッサ対ジェフユナイテッド市原・千葉レディース@J-GREEN堺S1メインフィールド、▽ちふれASエルフェン埼玉対セレッソ大阪ヤンマーレディース@川越運動公園陸上競技場)と、午後2時キックオフ予定で1試合(▽サンフレッチェ広島レジーナ対AC長野パルセイロ・レディース@エディオンピースウイング広島)が組まれています。 女子サッカーのファン・サポーターはもちろん、会場に足を運ぼうとする人たちにとっては、今回の重複は悩ましい限り。ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』のリスナーで、INAC神戸サポーターからも、「10月26日土曜日のカップ戦、J-GREEN堺での千葉Lとの試合は、日程が決まるのが遅く、なでしこジャパンとの試合とかぶっているため、観戦に来る客が少ないのでは。もしかしたら前回のJ-GREEN堺での試合で記録した301人以下になるのでは(と心配)」と、不安の声が寄せられていました。 この事態に、同番組でパーソナリティーをつとめる元なでしこジャパンDF川上直子氏も、「なでしこの試合もWEリーグもたくさんの人に見てもらいたいのに、かぶっているのはどうなんだ……どこにクレームを入れれば。しかも、同じ日の同じ時間にやっているということは、ちょっと、おかしなことですね」と率直な思いを吐露。 川上氏自身は、なでしこジャパンの試合前イベントに、同じく元代表の阪口夢穂氏とともに参加することがすでに発表されています。そのうえで、「それでも、(なでしこジャパン戦かWEリーグカップ戦の)どちらかに行ってください!」と、女子サッカーへの後押しを呼びかけていました。 ※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2024年10月21日放送回より
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