鍵山優真が初V 羽生、宇野から「日本のエース」受け継いだ! 「全日本」史上2組目父子制覇に正和コーチ涙…/フィギュア
★その時
リンク横で演技を見守っていた父、正和コーチは、最終順位を確認すると息子をぐっと抱き寄せた。「これ(全日本のタイトル)だけは絶対に取ってほしかった。これがあって、世界のてっぺんを狙っていける。僕の中では一番重い試合」と息子の快挙を涙ながらに喜んだ。重圧になるため、これまで自身の思いは伝えず、胸の中に秘めてきた。「父の金メダルの個数を超えたい」と優真。無邪気に喜ぶ息子を、父は誇らしげに見つめていた。
■鍵山 優真(かぎやま・ゆうま)
2003(平成15)年5月5日生まれ、21歳。横浜市出身。五輪2度出場の父、正和氏の指導を受け、20年冬季ユース五輪金メダル。22年北京冬季五輪で個人、団体ともに銀メダル。世界選手権は21、22、24年に2位。今月上旬のGPファイナル2位。神奈川・星槎国際横浜高を経て中京大。オリエンタルバイオ所属。160センチ。