「ナイロン、フロロ、エステル、PE…」魚と釣り人をつなぐ絶対的存在。釣り糸の考え方をプロに聞いた。
新素材の開発。エリアゲームの進化。さらにはトラウトの習性の変化。エキスパートアングラーになるほど、さまざまな状況の変化に柔軟に対応するため【自らのライン戦術】も随時変化(進化)する。さらには、アングラーのスタイルによっても大きく異なる【ライン戦術】。アングラーとトラウトを繋ぐ最前線の道具にして、最重要な道具である【ライン】。そんなラインの考え方を、エリアゲームの最前線を突き進む7人のエキスパートに訊いた! [写真]エキスパートたちのライン戦術 写真ギャラリー
ナイロンライン×松本幸雄
水馴染みがいいナイロンライン/スーパートラウトエリア VA-GS[ナイロン] 多くのエキスパートアングラーの要望に応えるカタチで、バリバス社が技術の粋を結集して開発した【スーパートラウトエリアVA-GS[ナイロン](以下VA-GS)】。従来のナイロンラインとの違いは【親水性】の高さ。つまり【水馴染みがいい】ナイロンライン。 水に馴染むということは、単純にラインが水中に入りやすい。「そのため従来のナイロンラインでは難しかった、エステル軌道に近い軌道を、ナイロンで引くことができます」と松本幸雄さん。 VA-GSはエステルに近い軌道をリトリーブできるが、ナイロンなのでエステルよりも伸縮性に富んでいる。さらにフロロカーボンほど比重が高くないため、軽いルアーを使用しても、ラインに引っ張られてしまうリスクが低い。 松本「ナイロンラインで水を噛ませた状態で、中層から下の深いレンジを狙いたい。自分はそのためにリクエストしたラインです」 [写真キャプション] 同じルアーを使用した場合、エステルよりもスローに引ける! VA-GSを使用するとき、松本さんはフォーナインマイスターホワイトウルフ62MLS、もしくは62LS(プロト)と組み合わせることが多い。 VA-GSはナイロンだが、軌道はエステルに近い。そのため水中でのラインの弛みは従来のナイロンよりも少ない。操作系ロッドと組み合わせることによって、小技を入れることができるし、掛けにいくことも可能。 松本「ナイロンなので、ある程度の高速にも対応できる上に、小さいアタリも取れる。しかも、同じルアーを使う場合、エステルよりもスローに巻くことができます。VA-GSの登場で、あきらかに釣りの幅が広がりました」