【FC東京】MF高宇洋、劣勢のチーム救う同点ゴールも笑顔なし「少し入りが緩くなった」と反省
◇5日 J1リーグ第33節 FC東京1―1鳥栖(味の素スタジアム) FC東京はMF高宇洋(26)の今季2点目の同点ゴールで最下位の鳥栖と引き分けた。連勝は3で止まった。 劣勢に立たされた東京を救ったのは、青赤の操舵(そうだ)手だった。1点ビハインドで迎えた後半37分、左CKのこぼれ球の先に待ち構えていたのは高だった。背番号8は「こぼれてこい」と願ったボールを右足で一閃(いっせん)。 「しっかりと抑えて枠に飛ばすことを意識した。今週は練習からシュートにいい感触もあったので、少し寝かしながら蹴った」 ゴール右上に突き刺さる起死回生の同点弾で、試合を振り出しに戻した。その後は逆転を目指して鳥栖ゴールに何度も迫ったが、一歩及ばず。3年ぶりの4連勝を逃してしまった。 試合後の高に笑顔はなく、厳しい表情で「少し入りが緩くなった。鳥栖はうちの左サイドに人数を掛けてきた。相手のインサイドの選手をどう見るかは準備も含め、中でもっと早く修正したかった」と、反省の言葉ばかりが口を突いた。 ただし、追い上げについては「追いつけたことは大きい。ラスト10分の逆転できるチャンスや雰囲気は感じてくれたと思う。だからこそ、決めきらないといけない」と振り返った。残り5戦。来季につなげるためにも、無敗のまま駆け抜けられるかに懸かっている。
中日スポーツ