"竜巻"で弓道場が破損 時には雨に打たれながら・・・ 台風10号被害に負けず 全国挑む 宮崎商弓道部
弓道の名門校である宮崎商業高校弓道部に注目します。 今年8月に発生した竜巻とみられる突風で弓道場が破損する被害を受けながらも、前を向いて活動する選手たちの姿を取材しました。 【写真を見る】"竜巻"で弓道場が破損 時には雨に打たれながら・・・ 台風10号被害に負けず 全国挑む 宮崎商弓道部 ■部活ができるのかみんな不安 弓道の名門校で、全国大会や九州大会でも数々の好成績を残してきた宮崎商業高校弓道部。 今年も5月の県高校総体で女子の団体・個人ともに優勝を果たす活躍を見せました。 しかし、今年8月、台風10号の影響で、宮崎市街地で竜巻とみられる突風が発生。 宮崎商業高校の弓道場も屋根がはがれるなどの被害が出ました。 (宮崎商 前村結衣主将) 「すごく驚いて、これから部活ができるのかみんな不安な気持ちでした」 ■自分に合う重さの弓が使えず 時には雨に打たれながら さらに、選手たちが使用する弓も水に濡れてしまい、部で所有していた60本のうち現在、使えるのは22本だけとなっています。 このため、自分に合う重さの弓が使えなくなった部員もいます。 (宮崎商 中野美優選手) 「今は自分の力にあった弓を使えていなくて、キロ数を上げて練習をして強くなりたいが、それができる状況ではない。今、使える弓で強くなれるよう工夫している」 屋根が壊れたままの弓道場でおよそ2週間後に練習を再開した部員たち。時には雨に打たれながらの練習も。 (宮崎商 前村結衣主将) 「ブルーシートを敷いたり、バケツをおいて雨漏り対策などをして、とにかく雨が入ってこないようにした」 ■思うような練習ができないまま 大会出場も そして、被害を受けた直後の9月には、思うような練習ができないまま、新人大会に出場。 (宮崎商 籾木蘭奈選手) 「団体戦は5人立ちで引くので、5人(並んで)メンバーで引くが、(弓道場に)工事の時に足場が立っていて4人でしか引けなくて、私が5番目だから、1人だけ入れなくて、個人で引いていて不安だった」 それでも、団体で3位、個人では2年生の籾木選手が3位に入って、九州大会に出場し、籾木選手は九州大会6位入賞という成績を残しました。 さらに、9日は全国大会出場をかけた県選手権大会が行われ、団体戦に籾木選手を含む3人が出場。 宮崎商業は、見事、優勝し、全国大会進出を決めました。 (宮崎商 前村結衣主将) 「こういう被害があって、いろんな方々が支援をしてくださったり、支えてくださったので、いろいろな試合で、私たちの代も今までの先輩方みたいに活躍できるように、部員全員で切磋琢磨しながら頑張っていきたい」
元の練習環境に戻すため、現在もクラウドファンディングを募るなどしながら練習に励む部員たち。 多くの人からの支援に対する感謝も胸に弓道に打ち込みます。 ※MRTテレビ「Check!」11月11日(月)放送分から
宮崎放送