【阪神】前川右京、プロ初2番起用 適時二塁打につながった“2番の先輩”からの一言
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神2―3楽天(5日・甲子園) プロ初の2番起用となった阪神・前川右京外野手は覚悟を決めていた。両軍無得点の3回2死一塁、「ゾーンにきた球は思い切って」と迷いがなかった。 思い返せば試合前、昨季140試合、今季もチーム最多51試合で2番を務めた中野に質問をぶつけていた。どうしても2番の役割を確かめたかった。 「(2番は)どんな仕事をしたらいいですか?」 “2番の先輩”は一言、背中を押してくれた。 「普通に思い切って振ったらいいんちゃう」 フルカウントからの6球目。楽天先発・内の真ん中高め直球を捉えた。打球は右中間を真っ二つに破る適時二塁打だ。「久しぶりに割り切っていけた」。中野のアドバイス通り、思い切りのいいスイングで先取点をもたらした。 チームは悪夢のような逆転負け。それでも、高卒3年目のスター候補生はひときわ大きな輝きを放った。
報知新聞社