保育園「ピンセット事故」 職員同士の〝風通し〟に問題か 検証委員会が報告書【長野・山形村】
去年10月山形村の保育園でピンセットが園児に刺さった事故について、検証委員会は職員同士の〝風通し〟に問題があった可能性を指摘しました。 長さ、およそ25センチ…この大きなピンセットが、当時6歳の男児のまぶた付近に刺さりました。事故は、去年10月山形村の保育園で発生。 男児の祖母は… ■男児の祖母(去年) 「最初(ピンセットを)見た時身震いした。しっかり検証してもらって、他の園児がこういう目に遭わないようにと思っている」 検証委員会が14日、村に提出した報告書によると、事故の経緯は、こうです。 別の園児が、飼育しているカエルにえさを与えるため職員の許可を得てピンセットを持ち出し… その後、男児の手に渡り… ピンセットを持ったまま滑り台で遊んでいたところ、着地の際、刺さったとみられています。 男児は脳内出血で入院しましたが、いまのところ後遺症もなく命に別状はありません。 検証委員会は、大型で金属製のピンセットを使用することやその管理方法も「不適切だった」とした上で… ■検証委員会・安藤雅樹 委員長 「この園では園児の主体性を重んじた保育を理念として掲げられていた。主体性を重んじるということはすなわち全て自由にさせるという意味ではない。現場と理念の間で乖離(かいり)があったのではないか」 事故を目撃した職員はいませんでした。検証委員会は、職員の人数に不足はなく職員同士の連携や〝風通し〟に問題があった可能性を指摘しています。村は、再発防止策を検討するということです。