長友が森保Jで熱血キャラを半分封印している理由とは?
ちょっぴり照れくさそうに、DF長友佑都(ガラタサライ)はおなじみの「熱血キャラ」を半分封印していると打ち明けた。ワールドカップ・ロシア大会以来となる日本代表に合流して3日目。指揮官が森保一監督に代わったチームに、「ちょっと雰囲気が変わった」という印象を抱いているからだ。 「(本田)圭佑みたいにキャラが濃い選手がたくさんいたので、何かおとなしい感じですね。僕も宇宙の話やら生きる意味などを圭祐と熱く話してきましたけど、それを若い選手たちにいきなりすると、おそらく引かれて終わってしまうと思うので、ちょっと距離感を測っています」 パナマ代表と対峙する12日のキリンチャレンジカップ2018を翌日に控え、試合会場のデンカビッグスワンスタジアムで公式練習を終えた直後のひとコマ。国際Aマッチ出場109試合と、招集された23人のなかで最大の数字をもつ存在となった32歳の言葉が、取り囲んだメディアの爆笑を誘った。 8年間にわたってキャプテンを務めた34歳のMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)が、ロシア大会終了とともに日本代表からの引退を表明した。同じ1986年生まれの盟友、MF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)も、カンボジア代表監督との「二足の草鞋」に挑んでいる。 本田を含めた3人で切磋琢磨してきた32歳のFW岡崎慎司(レスター・シティ)も、ロシア大会におけるチーム最年長だった35歳のGK川島永嗣(RCストラスブール)もいない。一新された顔ぶれのもとで快勝した、9月のコスタリカ代表との初陣の映像を見た。モチベーションが一気に高まってきた。 「また違った日本代表を若い選手たちが見させてくれたと思っています。試合に出始めたばかりの若いころの僕たちのようにギラギラした、何の恐れもないプレーを彼らが見せてくれた。僕自身も初心というか原点に返れたような気がするし、実際に練習からみんなすごくフレッシュなので、もっともっと練習して彼らよりも走らないといけない、という危機感も感じています」 コスタリカ戦で躍動した若手たちは今回も名前を連ねている。引き続き「10番」を背負う24歳のMF中島翔哉(ポルティモネンセSC)、代表初ゴールをあげた23歳のMF南野拓実(ザルツブルク)、東京五輪世代でもある20歳のMF堂安律(FCフローニンゲン)らとロシア大会の主力組との融合を、森保監督も10月シリーズのテーマのひとつとして掲げている。