店主の筑田利美さん（左）

　寺カフェ「CCR工房」（長浜市余呉町）が4月5日、長浜の西本願寺明三寺境内にオープンした。（長浜経済新聞） 【写真】コーヒー焙煎体験の様子 　経営するのは寺の坊守で元教員の経歴を持つ筑田利美さん。2002（平成14）年に火災で本堂、書院、自宅が焼失し、2007（平成19）年に本堂を再建。自宅を建て、2015（平成27）年に同店が入る書院を再建した。書院は寺の行事以外にも使えるように、地域とつながる多目的な場所として設計したという。内装は大きな窓、まきストーブ、長い土間があるのが特徴だという。2021年に始めたイベント出店などでのコーヒー提供の活動を経て、2022年、「コーヒー焙煎処（ばいせんどころ）」として書院でコーヒー焙煎体験を行ってきた。 　利美さんは「コーヒー愛好家の夫と始めたこの場所を『コーヒー焙煎処』としてだけでなく、カフェとして活用したいと考えていた。仕事が一段落し、次男と次男の妻が一緒に働いてくれることになったことがきっかけで念願のカフェを始めることができた」と話す。席数は店内16席。 　メニューは、ドリップコーヒー（300円）、マサラチャイ（450円）、バターチキンカレー（700円）、クロックムッシュ（500円）など。事前予約制でコーヒー焙煎体験（1,500円）ができるほか、自家焙煎コーヒー豆（120グラム＝600円）の販売も行う。 　利美さんは「焙煎体験ではコーヒーのいれ方を伝えたり、飲み比べを楽しんでもらえたりする。カフェをオープンしてから近所の人に喜んでもらえたり、これまでのイベント出店で知ってくれている人が遠方からも来てくれたりしている。気軽においしいコーヒーやランチを食べに来ていただければ」と呼びかける。 　営業時間は10時～16時。火曜～木曜と土曜定休。焙煎体験はインスタグラムのDMで受け付ける。