<花開く春・20センバツ国士舘>選手紹介/18止 安池陸一塁手(2年) ミス恐れず、強気で /東京
<第92回選抜高校野球> ベンチ入り、最後の一枠の背番号「18」を背負う。「どんな結果でも努力は無駄にならないと思ってきたが、やっぱりうれしい」 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 中学時代に4番でチームを率いた打撃を売りに国士舘に飛び込んだ。だが、すぐに壁に直面した。「(硬球は)タイミングが少し遅れるだけで打球が全く飛ばない」。軟球を力任せに飛ばした中学の野球とは質が違った。それならばと、全体練習後に箕野豪助監督のノックを受け続け、守備を鍛え、一塁手の守備要員を勝ち取った。 昨年秋の大会前、主力組のAチームに上がったが、「(Bチームに)戻りたくない」との重圧からか、鍛えたはずの守備で何度もミスを犯した。「引退だね」。永田昌弘監督の厳しい叱咤(しった)が飛んだ。「気持ちが弱かった」と自分を見つめ、「ミスを恐れず、監督に立ち向かうくらい強気でグラウンドに立とう」と気持ちを切り替えた。 中学時代の監督は、野球人生で欠かせない恩師だ。試合前に球場のゴミ拾いから始めることをチームに徹底させるなど、心の鍛錬を求められた。「大舞台で成長した姿を見せたい」。グラウンドでの飛躍を誓う。【川村咲平】=おわり ……………………………………………………………………………………………………… 「思いっきり楽しんでプレーしたい」。171センチ76キロ、右投げ右打ち 〔都内版〕