ハンセン病患者ら追悼、厚労省 「偏見、差別の解消図る」
国の不当な隔離政策に苦しめられて亡くなったハンセン病患者や元患者の追悼と名誉回復のための式典が20日、東京・霞が関の厚生労働省で開かれた。武見敬三厚労相は式辞で「元患者や家族の声をしっかりとうかがいながら、偏見、差別の解消に向けた取り組みの強化を図っていく」と述べた。 式典では、参列者が「追悼の碑」に献花後、黙とう。 全国13カ所の国立療養所の入所者数は今年5月1日時点で718人となり、昨年から92人減。平均年齢は0.4歳上がって88.3歳となった。 厚労省は2009年度から、6月22日を「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」とし、同日前後に式典を開いている。