「調査試料、丁寧に確認」 規制委が浜岡原発断層調査
原子力規制委員会は17日、中部電力浜岡原発(静岡県)での断層の現地調査を終えた。再稼働に向けた審査の一環で16日から実施していた。担当の山岡耕春委員は終了後の取材に「中部電と議論しながら、ボーリング調査の試料の端から端まで丁寧に確認した。実際に地層を見て、肌触りまで分かった」と述べた。 審査では、取水口など安全上重要な施設の下を通る「H断層系」と呼ばれる複数の断層の活動性が焦点。調査では中部電が約50地点で実施したボーリング調査の試料を観察し、H断層が周辺の地層に与えた影響を調べた。 中部電は2014年に4号機、15年に3号機の審査を申請した。防潮堤を28メートルにかさ上げする方針。