チューリップフェアやアルペンルート、観光への影響懸念 台湾地震で富山県内関係者
県内は、富山-台北のチャーター便が運航するなど台湾から多くの観光客が訪れる。今年はコロナ禍からの本格的な需要回復が期待されるだけに、関係者からは地震が客足に及ぼす影響を心配する声が上がった。 砺波市の春の一大イベント、となみチューリップフェアは例年台湾から多くの観光客が訪れ、昨年は外国人客の半数近くを占めた。今年も23日の開幕を前に、既に1200人分の団体ツアー予約が入っている。坪田俊明市商工農林部長は「予約の入りが順調で期待していたが、地震の影響が出ないか心配だ」と話した。 立山黒部アルペンルートも、台湾から多くの観光客を受け入れる。今シーズンの開通を15日に控える中、立山町観光協会の担当者は現時点で問い合わせはないとした上で「今後、団体予約のキャンセルなどが懸念される」とした。 射水市海王町の観光施設「新湊きっときと市場」も、台湾からの観光客が外国人客の約半数を占め、3日は28人が施設内のレストランでカニ料理を味わった。宮正一取締役料理長は「台湾からの団体客が減るようなことがあれば、穴埋めは難しい」と語った。