Hi,how are you?「7枚目のアルバムは『ゾンビ』の影響を受けているかも」
◇綾小路きみまろが理想 ――今作はROSE RECORDSから出してますね。 原田 ROSE最高! サブスクに入れない、というわがままも聞いていただいて。最近はコロナ禍が表面的には明けて、ライブで地方に行けるようになりました。僕はできる限り、物販を手売りしたいタチなので、ノーサブスクでアルバムを売っていく半年間は、とても手応えのある日々でした。 ――原田さんってそういうタイプですよね、全国を行脚して、音源売っていく。 原田 まあ僕にはそれしかないです。綾小路きみまろが理想ですね。 ――(笑)。でも、そういうタイプの音楽って、お涙頂戴のメッセージ系だったりすると思うんですけど、ハイハワの場合、ちゃんとシニカルな視点もあって、きちんと音楽性も高いから、ほかにないですよね。 原田 1009。 ――ちなみに、ハイハワってビートレスというか、ドラムやベースはない形での音楽ですけど、そこにこだわりはあるんですか? 原田 特別こだわりはないです。まず「原田が何かをやる」というのが全ての前提なので、協調性がないぶん、自ずと小編成になってしまう。 ――あははは(笑)。 原田 小編成の美学みたいなものは自分の中にあります。正統派を4人組だと仮定して、そのアンサンブルの妙、すばらしさというのもわかります。ただ、僕自身が何かをやるのであれば、1人ないしは2人で歪な何かを作りたい。なんでこうなってしまったのか? こうするしかなかった……というものに心動かされます。Suicideだったり、 2人時代のT-REXだったり、Royal TruxやWEEN、あとビルワイマンのソロ、そして山崎マゾ、そういうものへの憧憬はあります。 ――なるほど、そういう想いがあったんですね。 原田 やめることはないですね。死んでもやめないんじゃないでしょうか。やめられないのではなくやめない。たとえ誰にも聴かれなくても。ヘッドライト町田さんのお笑い番組録画に近いかもしれません。最大で最後の客は自分なんで。白骨化した僕の手首がカッティングを止めずに動き続けている。GGアリンの脳味噌。 ――今後やっていきたいことはありますか? 原田 47都道府県、世界197か国に毎年呼ばれたら最高。それだけで年244日予定が埋まりますから。「あの二重あご、今年も呼んでおくか」と。あとは9枚目までは絶対アルバム出します。 ――9枚? なんでですか? 原田 CDって9枚並べたら大きな正方形になるじゃないですか。正方形、美しい。Who`s Next。 ――(笑)。それこそ原田さんのさじ加減過ぎませんか? 原田 はい? そんなの関係ねぇ。 ――個人的には、原田さんにいろいろ書いてほしいなと思うんですけど、めちゃくちゃ全国のレコードショップ回ったりとか、この前もデコトラの集会行ったりとか、面白い体験たくさんしてるのに、それを全然表に出さない。 原田 noteは面倒くさい。なので、そういうことを書く仕事をください!
NewsCrunch編集部