大阪・松井知事が定例会見11月14日(全文1)万博開催を勝ち取りたい
万博開催国選挙まで残り9日、現在の心境は?
産経新聞:幹事社の産経新聞の【イワイ 00:06:44】です。万博誘致について質問させていただきます。選挙まで残り9日となりましたが、現在の心境をお聞かせください。 松井:もうとにかく最後までやるべきことは全てやって、せっかく多くの皆さんに期待していただける状況まで来たので、機運が盛り上がってきたので、この開催を勝ち取りたいと、こう思っています。 産経新聞:もう1問質問させていただきます。ライバル国と比較してあらためて日本の一番の強みとはなんだと考えられますでしょうか。 松井:強みというか、これまでの誘致活動の中で、今回「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマ、これについてはこれまでお会いしたBIE加盟国の各国の要人の皆さんから、僕は高い評価をいただいていると、こう感じております。 産経新聞:ありがとうございました。 司会:それでは次のご質問をお受けいたします。
万博誘致に取り組んできた4年間を振り返ってどう思うか
共同通信:共同通信です。この構想については約4年間万博誘致には取り組んできているわけですけれども、4年を振り返ってみたとき、投票前ということで振り返りをお願いします。 松井:4年前これ言い出したときは、この報道各社の皆さんからも本当に鼻にもかけてもらえないというか、もう、要はせせら笑いされている状況の中で、万博の意義を非常に孤独な状況で訴えてきましたけれども、やっと、4年前、僕が言い出したのは健康長寿がキーワードということを申し上げて、この万博をやりたいと言うてきましたけど、そのときはもう各社とも、なんやこれはと。年寄り万博やないかとかね、すごく批判されていましたけど、とにかく人に焦点を当てて、健康で人生を最後まで自立するということの重要性を、この万博で伝えていくということについては、だいぶ、趣旨を広く伝えることができてきたのかなと思います。 もうここまで来たので万博開催を勝ち取りたいですが、これがもし、こういう、われわれが選ばれない状況になったとしても、やっぱり「いのち輝く未来社会のデザイン」っていう、これは日本のみならず、多くの先進国が直面している課題ですから、この分野について、日本の英知、それから技術、こういうものを結集して、とにかく人が最後まで豊かに過ごせるものをぜひ生み出していきたい。それはもう万博で世界に発信するっていうのは、これが一番いいことですけど、それがもしなされなくても、やっぱりそういう、人が最後まで豊かに自立して過ごせるものと技術をぜひ、この日本として生み出していくべきだと思うし、その生み出す拠点はやっぱり大阪、関西だということを伝えていきたいと、こう思っています。 共同通信:4年前から比べて昨今はiPSの実証実験が始まったりとか、本庶先生のノーベル賞の受賞があったりで、かなり再生医療っていうものに関して研究が進んでいると思うんですけれども、7年後への期待感っていうのはどうなんでしょうか。 松井:いや、もうまさに今いろんなものを、きのうの新聞でしたかね、脊髄、今日の新聞かな、あれは。脊髄を損傷した人をiPSで治療しようというのも出たし、それからなんやったかな。アルツハイマーじゃない、パーキンソンか。パーキンソンについてもiPS細胞で、要は治療しようというのが、治験がスタートしたということですからね。7年後には本当に一般の人がそういう治療を受けられるような医療の体制であってほしいとは思いますね。 共同通信:iPSの関連と再生医療の関連、7年後どうなっているか分からないというか、どこまで進んでいるのか分からない部分もあると思うんですけど、誘致を勝ち取れなくても、いわゆる技術とか医療の拠点が大阪であるというのは、万博誘致いかんにかかわらず、うめきたの開発とか、そういう医療分野については変わらず力を入れていくっていうことでしょうか。 松井:うん。この誘致活動で僕は、最大の意義は、日本中はもちろんですけど、万博を誘致する活動の中で大阪のそういう健康だとか、それから再生医療だという、そういうキーワード、そういうものに対して大阪の持つポテンシャルというのは非常に多く、広く、伝えてこれたかなと、こう思っています。 要はそういうことを研究している優秀な人材が、素晴らしい人材が大阪にそろっていると。本庶先生もそうだけど、山中先生もそうだし、澤先生もそうだし、理研の高橋先生もそうだし。で、その人たちの周辺にも、まずその人たちとほぼ、もう同レベルのね、そういう研究者がたくさんいてる、そういうエリアが大阪なんだな、関西なんだなということがここまでの、万博誘致の活動を通じて伝えることができたし、で、大阪にはその人たちが研究をする拠点があるということも伝えられたし。 で、大阪は日本の中で創薬のメッカだいうことも伝えられたんでね、これは誘致活動の、誘致を勝ち取るための活動だけど、こういう大阪のさまざまなライフサイエンス、ウエルネス、こういうことに対してのポテンシャルを広く世界に広げることができたと、こう思っています。 【書き起こし】大阪府・松井一郎知事が定例会見(2018年11月14日) 全文2に続く