和泉元彌さん(50)「結婚から22年経っても妻への愛が止まらない」羽野晶紀さんとの出逢いと今|STORY
ーー羽野さんからのお返事は? 妻からは「役柄も役柄だし舞台って特殊だから勘違いだと思うよ」「冷静になりなさい」とフラれましたね(笑)。その時は僕も「わかりました」となったのですが、それからまた数か月経って、気持ちが変わらなかったので「やっぱり勘違いじゃないと思います」と伝えて付き合うことになりました。
6つ歳が違うことは「守り干支」だとポジティブに感じています
ーー羽野さんは6つ年上ですが、歳の差を感じたことはありますか? 実は歳の差を感じたことはないんですよね。向い干支って知っていますか?十二支を円に並べたときに、自分の干支の向い側、対角線にくる干支で、昔は子どもに下駄を履かせる時に向かい干支の文字を書いて履かせていたんです。今でもシールで貼ったり、その文化は残っていますが、僕の干支は寅で妻が申で、向い干支なんですよ。向い干支は自分の干支とは正反対のパワーを与えてくれる「守り干支」とも言われていて、お互いにパワーを補い合っているのかなと思います。
結婚して夫となったことで、誰よりも一番先に妻に駆け付けられるその状況に安堵しました
ーーお付き合いしていた時から溺愛だったのですか? 僕はものすごくヤキモチ妬きなので、お付き合いしているときは不安定でした。結婚した時はホっとしていた気がします。それに家に帰ると好きな人がいるんですよ。どんなに忙しくても1日の最後に好きな人と会えるって、付き合っている時との一番の違いですよね。日本の法律だと夫という立場になれば一番に彼女のことに関われるじゃないですか。なにかあった時に一番に連絡がくる。自分が一番に助けに行ける。だから結婚した時が一番安定していたかもしれません。でも結婚してもまた妻のことが心配になったりはします(笑)。 周りからは「元彌さんが心配することではないですよ」と言われますけど、奥さんは心が動かなくても周りの人の心はコントロールできないじゃないですか。僕は仕事場で妻と出会って素敵だなって思ったので、隣に座って彼女のことを好きにならない人はいないんじゃないかなって。妻は「大丈夫、もうおばさんで、ほとんどおじさんみたいなものだよ」って言いますけどね。僕は「おばさんには見えないよ、キレイな人はいつまでもキレイなんだから」って言いました。結婚してもずっと安心してはいないですね。 でもこのまえ二人で一緒にテレビを見ていて、1週間に一回恋人に会うのと、毎日恋人に会うのはどっちがいいみたいな番組をやっていて、妻がボソッと「毎日でしょ」って言っていたので、心の中で「よっしゃー」って思いました。僕に対していろいろ思うところはあると思いますが、22年この僕の隣にいてくれたというのが一番の意志表示かなと思っています。今はお昼に一緒にいる時間が多いので、ランチによく行っています。デートと言えばデートなのかな。ドキドキしていますよ。彼女は僕に対してヤキモチは妬かないし、言葉にしなくてもわかるでしょというタイプの人なので、僕のどこを好きになったのかは聞いたことはなくて。いつか一回ちゃんと聞いてみたいですね(笑)。 トップス¥24,000ジャケット¥58,000パンツ¥32,000/すべてMXG golf & sports (MIKIO ART) お問い合わせ:MIX SENSE株式会社 撮影/沼尾翔平 ヘアメイク/Kamata Misaki 取材/山崎智子