20歳女子レーサーがトヨタ70系「スープラ」に乗ってみた!「4000回転からターボがキタキター! って感じです!」【令和女子旧車に乗る】
愛車の86との共通点も発見
そして、室内に座り込むとマイカーであるトヨタ「86」との共通点を見つけたようであった。 「ドア内装の取っ手が86と同じ感じですね。必要なデザインは現代のクルマにも受け継がれている感じがします。あと今のクルマに無いもので驚いたのが、コイン入れです。たしかに今だったらETCが当たり前ですものね。あと、インパネとかコラム類が、今日一緒に乗ったセリカXXと比べると、かなり現代的になっている感じがします」 なお、「この時代なのに電動でシート調整ができるんですか!?」と驚いていた装備がパワーシートだ。スープラはグループAレースなどで活躍したスポーツカーでもあるが、バブル真っ盛りの高級GTとして豪華な装備が求められた背景もあった。そんなこともあり、上級グレードにはこうした装備が備わっていたのだ。
大迫力のターボの加速感!
この時代のスポーツカーはターボという武器を手に入れて、パワーウォーズを繰り広げていた。そんなターボパワーな雰囲気を、この70スープラからもしっかりと佐々木さんは感じ取っていた。 「マフラーが変わっていて、低音の心地いい直6サウンドが耳に入ってきますが、それ以上にタービンが回っている音の主張が大きいのが、ターボカーな雰囲気があって良いですね! 4000rpmからターボがキタキター! って感じで、パワーと迫力を感じる加速感です! 短いストレートでもバッと加速してくれる印象ですね」 これくらいの時代から「280馬力自主規制」が登場したが、当時280馬力に達していた国産車の中で、このスープラは2.5Lという最も小さな排気量だった。なお、パワー感に驚かされていた佐々木さんに「280馬力あるよ」と伝えると、 「えっ! 純正で280馬力もあるんですか! 凄い!」 と驚いていた。この旧車試乗企画ではハイパワーなクルマは珍しいので、旧車=ローパワーなイメージもあったのかもしれない。
ハンドリングも楽しい!
試乗コースがワインディングに入ると、佐々木さんはしなやかなサスペンションが印象深かったようだ。 「少しソフトな印象もありますが、荷重がどこに乗っているか分かりやすくて、ハンドリングが楽しいですね。乗り心地もよくて結構ビックリです。でもやっぱりターボのフィーリングが一番かも。今どきのクルマにはない、ターボカー! っていうトルクの出方と音が好きです」 なお、ハンドリングが楽しいと感じたサスペンションだが、この70スープラはトヨタ「2000GT」以来、トヨタ車としては久々に4輪ダブルウィッシュボーンのサスペンションが与えられた。そして若干落とされた車高は、TEINの車高調キットFLEX Zによるもの。ホイールは当時人気だったBBS LMを装着していて、リアにホイール幅9.5J・タイヤ幅265というサイズを装着。ワイドでカッコいいが、これだけワイドなタイヤ&ホイールを履くなら、ある程度車高を下げなければサマにならないというわけだ。
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