美容専門学校が経営破綻による突然の閉校、14校が“生徒救済”に向けて始動
愛知県内にある美容専門学校が突然の閉校。生徒たちの今後はどうなるのか。周辺の学校では、救済の動きも広がっている。
保護者の怒り「子どもの未来を何だと思っている」
突然の閉校を発表し、大きな波紋を広げている『愛知中央美容専門学校』。中京テレビ「キャッチ!」では、5月9日に同学校で行われた保護者説明会の音声データを入手した。 「皆様の輝かしい未来を汚してしまう形となってしまいまして、誠に申し訳ありませんでした」という学校側の言葉に対して、「あり得ないですよ」と保護者たちの怒りの声が飛び交う音声。学校から説明があったのは、この時点でわずか3週間後に迫った学校の「閉校」だった。
「我々としては生徒の皆さんにこのまま学校を残したいという一心で運営しておりまして…」という学校の説明に対して、「あり得ないですよ、会社組織が1カ月後のことが分からないなんてあり得ない」と憤る保護者たち。1年生は入学金や授業料で約100万円、2年生は50万円を支払ったばかりだった。 保護者説明会では、「4月に入学したんです、いま5月で皆さんも全員100万円払ってるんです。(経営状態を知っていたら)子どもたちもここの美容学校受けないよ、違う美容学校行くよ」、「何だと思ってるの子どもたちの未来を。自分たちのことしか考えてないんだよ」など学校に対する非難の声が殺到。 学校側は閉校の発端について、学校に出資する3社のうち2社が経営破綻したことだと説明。この場で示された返金額は5万円ほどだった。
突然の発表に戸惑うのは、夢を追って入学した生徒たち。 中京テレビ「キャッチ!」の取材に対して生徒たちは、「授業とかテストとかもすごく頑張ってたし。出席日数も一日も欠席しないように頑張ってやってきたので、その努力が潰されてしまったように感じて悲しい」、「自分の夢のためにも国家資格は絶対取りたいなと思っているけど。夢を諦めなきゃいけない子もいるし、つらいし悔しいですね」と心境を明かした。