JR西日本、京阪神各線の運転を取りやめ。USJなども早めに閉館、台風19号の影響で
台風19号の近畿地方接近にともないJR西日本は13日午後、京阪神地区各路線のすべての列車の運転を取り止めたと発表した。 同社によると、午後4時ごろから終日、京阪神地区各路線のすべての列車をとりやめ、同日午後6時ごろまでにはすべての列車が運転をとりやめる見通しだという。これにより、同社では大阪市営地下鉄や京都市営地下鉄での振替輸送を行っている。また、運行情報については、同社公式サイトに掲載しているという。
大阪府内の百貨店も夕方までに閉店
同日午後3時半ごろ、大阪市北区のJR大阪駅へ行くと、休日の夕方とは思えないほど人がおらず閑散としている。周辺の百貨店もすべて閉店していた。 同社では前日に「在来線全24線で運行取りやめる」と予告していたためか、乗客が混乱の様子は見受けられなかった。 和歌山へ旅行に行っていたという京都市の男性は「昨日から運休すると発表があったんで早く大阪へ来ていた。自分の乗った後に運休になったらしく、ちょっとヒヤヒヤした。朝も晴れてたし『なんで運休?』とか思ったけど、事前に言ってもらっていたのでよかったと思う」などと話していた。
早い終電列車、運行表示に文字はなし
同日午後4時ごろ、大阪駅に「神戸線最終列車が参ります」などのアナウンスが響き、運行表示板に文字もないなど、いつもとは違う光景が広がる。神戸市の女性は「朝は晴れ間もあったんで大丈夫かなと思ったけど、だんだん風が強くなってきたし。けど、本当にストップするんや、と驚いています」と話し、ホームへと向かっていった。 同4時50分ごろには、改札前に運転取りやめを知らせる告知板を設置。事前告知の効果または周辺の百貨店などが閉店しているのもあってか、ふだん利用客の多い大阪駅構内の人影はまばらだった。また、いつもはにぎわう周辺の地下街も閉店した店が相次ぎ、休日の夕方とは思えないほどひっそりとしていた。 大阪府内や近畿各地の百貨店なども、台風の影響により閉店時間を早めるなど対応。大阪城では暴風警報発令とともに同日午前中に閉館したほか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンも通常の閉館時間より5時間早い午後5時に閉館した。