小林柊矢 リリース後恒例になった自主企画イベントを開催「僕自身いろんな音楽をしたい」
――若い視聴者の方にも浸透させていきたいという意図のCMだと思うんですけど、小林さん自身はどんなストーリーが浮かんだのでしょう? Aメロでも歌っている通り、この主人公は髪のなびいている隙間から世界を見ているような臆病者ですけど、その主人公がもがいたり抗ったりすると、飛び立とうとしても羽はどんどん落ちるじゃないですか。でもその落ちた羽は僕がちゃんと拾うからという意味を込めて、背中を押せるような曲になってほしいという思いがあります。この企業さんだけでなく、日本を背負っていくのはやっぱりこれからの若い層の方だと思うし、その若い層の方がどれだけ未来に向かって羽を広げられるかという部分を意識しました。 ――あとは若さ、もしくは自分らしさの象徴として青っていう言葉が印象的に使われています。 青はそうですね。今夢中でもがいている方はもちろんですし、その感覚が思い出せないとかだんだん薄れてきてしまう方も、この曲をきっかけにその感覚を思い出してほしいですし、その感覚が絶対今後自分の背中を押してくれると思いますし、この曲は一緒に歌える曲だと思うので、ライブでも一緒に叫んで歌ってほしいと思いますし、自分の夢に向かって頑張りたいという意味も込めて入れましたね。 ――CM映像は若手の社員の人たちがコンセプトを作ってロケ場所も選定されたそうで、そこもすごく意義深いなと。 そのお話も聞いた時うれしかったです。ちょっとでもCMを見て、この曲を聴いて、東洋建設に入りたいと思ってくれる人が増えたらうれしいですし、この曲を聴いて夢に向かってもう一度羽を広げられる人が増えたらいいなと願っています。 ――この曲作ってみた手応えはいかがですか。 早くライブでバンドを背負って披露したいなという思いが強いですし、実際出来上がったCM内で流れているのを見て、改めてこの曲を見つめ直せたというか、自分で作った曲であることを忘れるぐらい新鮮な気持ちで聴きました。CMに出演している方も実際の東洋建設の社員さんでして。そのひとりひとりの瞳の輝きというか、目に闘志というかちゃんと光があって、この曲の意味をもう一度改めて教えてもらったというか。 ――アウトロもいいですね。小林さんらしいロングトーンで。 ありがとうございます。なんで「う」の母音にしたのかわかんないですけど(笑)。でも、この「ハイライト」のようなロングトーンの曲をカラオケで歌ったら気持ちいいじゃないですか。そこも意識して作りました。 ――新鮮な曲ですけど、そこは小林さんらしさだなと思いました。 自分の良い部分は残しつつできました。 ――そして恒例になった自主企画イベント『108の日』ですが、会場に渋谷eggmanを選んだのはここがライブアーティストの登竜門的な場所だからだそうですね。 そうですね。一度だけライブさせていただきましたが、やはり一度は自主企画でやりたいなと思いまして。 ――どんなライブになりそうでしょうか。 自分の大好きなアーティストを呼んでライブをさせていただくという、本当に贅沢なイベントですが、Vivanz Edenという同い年で切磋琢磨してきたアーティストとやっと一緒にライブができるということで、僕自身もそのライブを楽しみます。ジャンルは全然違うし、音楽の幅は広いライブになりますけど、どういう化学反応が起きるのかというのは自分でも楽しみです。ちょっとセッションもしたいなというのも自分の中では思っていて、いろんなことをやろうと思っています。 ――小林さんは弾き語りですか? ドラムの方がひとりついてツーピースです。珍しいですけど、自分の中でリズムを大事にしていた期間でもあったので、ドラムの方がひとりいてくれると頼もしいというか、いるといないのではまったく違うぐらいドラムひとつで迫力が出るので、その少ない音での良さというか、バンドサウンドとは違う楽しみ方をしてほしいなと思います。あとピアノの弾き語りもちょっとやろうと思っています。 ――分かりました。楽しみですね。では、最後に目下小林さんが目指していることをお伺いしていいですか? 最初の話に戻りますが、自分の芯に縛られ過ぎないということですかね。デビューしてからの小林柊矢を見つめ直すと、いい意味でも悪い意味でもずっと同じスタイルでやっていたというか。でも自分の殻を破ってしまえばどこまででもいけるだろうし、僕自身いろんな音楽をしたいというのも、もちろんあります。でも自分の今までのスタイルに戻ると安心しちゃう部分があって、音色でしたり、コード進行、メロディを中々変えられなかったのですが、それを一回とっぱらって恐れず挑戦して見える景色もあると思うので、自分の芯を持ちながら、それだけに縛られない意識をして、これからも続けていこうかなと思います。 Text:石角友香 <リリース情報> 配信シングル「ハイライト」 2024年10月4日(金) リリース <イベント情報> 小林柊矢 自主企画イベント『108の日~2024~』 2024年10月8日(火) 東京・Shibuya eggman 開場 18:30 / 開演 19:00