釈放のワトソン容疑者「世界中で捕鯨終わらせる」 仏で集会
【AFP=時事】デンマーク自治領グリーンランドで釈放された反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者、ポール・ワトソン容疑者(74)が21日、フランスで開かれた集会に参加し、世界中の捕鯨を終わらせると宣言した。日本が南極海で捕鯨を再開しようとした場合には、阻止すると述べた。 【写真】仏パリのレピュブリック広場で演説するシー・シェパード創設者のポール・ワトソン容疑者 日本の身柄引き渡し要請に基づき、グリーンランドで5か月間勾留されていたワトソン容疑者は17日に釈放された後、20日にフランスに戻った。 ワトソン容疑者は21日、パリ中心部で記者団に「いずれにせよ、われわれは世界中で捕鯨を終わらせるつもりだ」「この地球上で他のすべての種と調和して生きることができるようになる必要がある」と語った。集会には数百人の支持者が集まった。 ワトソン容疑者はまた、「日本が南極海に戻るつもりなら、われわれもそこに行く」「日本の捕鯨に抗議しているのではない。ただ彼らに法律を守るよう求めているだけだ」と述べた。 日本は2019年以降、自国の領海と排他的経済水域(EEZ)でのみ商業捕鯨を行っている。 しかし、今年5月に捕鯨母船「関鯨(かんげい)丸」の操業を開始。活動家らはこれについて、日本が南極海での捕鯨再開の意図を示したものとみているが、捕鯨船の運営会社は否定している。 ワトソン容疑者は「関鯨丸が北太平洋や南極海に行くなら、われわれは彼らの違法な活動に対して介入する」と宣言。 アイスランドが2025年に捕鯨を再開しようとしていることにも反対すると話した。【翻訳編集】 AFPBB News