インフル予防、余念なく 明石商、選手ら部内で対策 /兵庫
<センバツ2020> センバツで初の頂点を狙う明石商ナインにとって、今の時期に最も警戒すべきはインフルエンザや風邪だ。罹患(りかん)すれば貴重な練習時間が奪われ、体力も落ちる。選手たちは部内での流行を絶対に阻止しようと、頻繁に手をアルコール消毒したり、マスクを着用したりして感染予防に余念がない。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 1月初旬。練習に向かう選手たちの中に、中森俊介投手(2年)の姿がなかった。インフルエンザにかかり、自宅待機を余儀なくされたのだ。楽しみにしていた3泊4日の修学旅行にも参加できず、体重は約5キロも落ちた。「筋力も低下した。野球に響いたのがショックだった」 現在は体重も戻って健康そのものだが、4季連続の甲子園出場を決めたエースにとっては不運な年明けとなってしまった。 チームは感染予防のため、週末などの練習の合間に食事する前、アルコール消毒液で手を清潔にするよう義務づけている。また、普段からマスクを着用している部員も多い。中野憂翔投手(2年)は「寝る時もマスクをしている」、吉田昴洋選手(2年)は「手洗いとうがいは欠かさない。こまめな水分補給を心がけている」と語る。 「まだまだ力不足。基礎と実践の両方の練習が必要だ」(狭間善徳監督)とグラウンドでは連日、厳しい練習が続く。3月19日のセンバツまで、残すは約1カ月。全員が最高の状態で開幕を迎えるため、選手たちは地道に感染予防に励んでいる。【韓光勲】 〔神戸版〕