東北のサンマとカキ味わう「炊き出し訓練」 自治会の若手が考えた住民の結束力を高めるおいしい方法
上田市の新田自治会は24日、「復興支援企画 炊き出し訓練」と銘打ち、東日本大震災で被災した東北地方の海産物を調理し、住民に振る舞った。炊き出しを通じ、災害に立ち向かう住民のチームワークを高める狙い。自治会の若手役員やその友人ら20人余りがサンマとカキを炭火で焼いた。 【地図】上田市はここ
催しは昨年に続き2年目。福島県いわき市の水産物卸売業者から、岩手県で水揚げされたサンマ約千匹、宮城県産のカキ約600個を仕入れた。副自治会長の町田和幸さん(44)、吉原太朗さん(41)を中心とした若手住民のボランティアが焼き上げると、列をつくった住民たちが笑顔で受け取った。
妻、長女と味わった会社員の葛西剣介さん(41)は「身がふわふわとしていておいしい」と箸が止まらない様子。町田さんは「自治会役員でない人も多く手伝ってくれた。災害に備えて顔の見える関係をつくっておきたい」と話した。