藤井聡太竜王の「勝負めし」募集…竜王戦開催地の市などがコンテスト
7月1日から受け付け
福井県あわら市で10月に開催される第37期竜王戦七番勝負第2局(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)に向け、市や市内の商工観光団体などでつくる実行委員会は26日、藤井聡太竜王と挑戦者に食べてもらう「勝負めし」などのコンテストの募集要領を発表した。7月1日から応募を受け付け、9月中旬に採用されたメニューを公表する。(辰巳昌宏)
藤井竜王が4連覇に挑む第2局は10月19、20日に温泉旅館「美松」で行われ、両日に昼食と、午前・午後のおやつ、ドリンクが提供される。長期戦に臨む対局者にとって「勝負めし」は重要で、過去の対局でも大きな関心を集めてきた。 コンテストには、あわらの豊富な食材をアピールする狙いもある。市内では、三国港(福井県坂井市)で水揚げされた新鮮な日本海の幸がそろい、メロンやナシ、ブドウ、カキなどが一年を通して実るフルーツ王国としても知られる。実行委は「竜王戦を『食』で盛り上げ、あわらの魅力を全国にPRする絶好のチャンス」と捉え、コンテストの実施を決めた。
市内で営業の飲食店など対象
募集するのは「勝負めし」「おやつ」「ドリンク」の3部門で、いずれも市内で営業する飲食店などが対象。1事業者につき各部門1品まで受け付ける。一般の人が購入したり飲食したりすることができ、アルコール風味を感じさせないメニューなどが条件で、特産品のフルーツを使うなど「あわららしさ」が感じられるメニューには加点する。 1次選考の書類審査を経て、最終選考ではインターネット上や市役所で投票を実施する。独自性や見栄え、メニュー全体のバランスなどを審査し、実行委が各部門で10品程度を採用。9月中旬までにメニューブックをつくって公表し、10月18日の前夜祭の前に藤井竜王と挑戦者がこれらの中から2日分のメニューを選んで注文する。
7月11日午後3時から市商工会で説明会を行い、同26日(午後5時必着)まで専用サイト(https://shinsei.e-fukui.lg.jp/f2PcFB9z)などで募集する。 担当者は「海鮮や若狭牛、麺類、丼など、バラエティーに富んだメニューを期待している。竜王戦が終わった後に見ても楽しいメニューブックになれば」と話している。問い合わせは実行委事務局(0776・73・8030)。