元結合双生児“ドクちゃん”、ドキュメンタリー映画公開を記念して来日決定
映画「ドクちゃん ―フジとサクラにつなぐ愛―」の公開を記念し、本作の主人公であるグエン・ドク氏の来日が決定。4月11日に東京・日本赤十字看護大学で行われる特別試写会に参加する。 【動画】ドキュメンタリー「ドクちゃん ―フジとサクラにつなぐ愛―」予告編 日越外交関係樹立50周年と分離手術35年を記念して制作された本作は、ベトナムの元結合双生児“ベトちゃんドクちゃん”として知られる、“ドクちゃん”ことグエン・ドク氏のドキュメンタリー。 1986年、兄のベト氏が急性脳症と診断され、ともに命を失いかねない状況に陥りホーチミンから緊急来日した2人は、東京・広尾の日本赤十字社医療センターで約4カ月にわたる入院生活を送った。さらに1988年の分離手術も、日本赤十字社などの支援なしでは実現できなかった背景がある。ドク氏と日本赤十字社との関わりは深く、このたび日本赤十字看護大学で試写会が開催される運びとなった。当日はドク氏と本作の監督・川畑耕平が登壇し、同大学で学ぶ学生を前にトークを行う。 また本作では映画「流浪の月」「ロストケア」などの音楽を手がけ、東京2020 夏季オリンピックの開会式における森山未來のダンスパフォーマンスへの楽曲提供などで知られる音楽家・原摩利彦が音楽を担当。原から「ドクさんの明るい笑顔と彼の双子の子どもたち──フジとサクラ──のもっと明るい笑顔。幸せとともに耐え難い苦しみが混在する彼の生活がそのまま映し出されています。そして先にこの世を去ったベトさんへの深い愛に胸を打たれました。この映画に音楽家として関われたことを心から誇りに思います」とコメントが到着した。 「ドクちゃん ―フジとサクラにつなぐ愛―」は5月3日より東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開。 (c)2024 Kingyo Films Pte. Ltd.