沖縄民謡・古謡の新たな魅力を発信 ダブ・エンジニアのHARIKUYAMAKU、メジャーデビューアルバムをリリース
沖縄市を中心に活動するダブ・エンジニアのHARIKUYAMAKU(ハリクヤマク)が3日、メジャーデビューアルバム「Mystic Islands Dub」をリリースした。1965年に発売された音源を基に、沖縄民謡・古謡の新たな魅力を引き出した作品に仕上がった。 【写真】沖縄民謡や古謡の魅力をダブミックスで発信するHARIKUYAMAKU ダブはレゲエから派生した音楽手法で、エコーやリバーブなどのエフェクトを使って新たな作品に作り替え、リミックスの元祖とされる。 学生時代に東南アジアなどを巡ったHARIKUYAMAKU。各地の現地音楽や、旅先で出会ったバックパッカーたちの国の音楽に触れる中で、地元沖縄の音楽をもっと知りたいと思い、沖縄民謡や古謡にのめり込んだ。「世界中で出会う人に沖縄の音楽を知ってもらいたい」と、着目したのが自身の好きな音楽ジャンルであるダブだった。 沖縄民謡をダブミックスして旅先で紹介すると思いの外、反応が良かった。「外国人には新鮮に聞こえたようだ」と振り返る。当初は沖縄での反応はいまいちだったが「民謡をあまり聞いたことのない若い人たちを中心に良い反応が返ってきた」と話す。 今作は、日本コロムビアから65年に発売された「沖縄音楽総攬」から厳選した8曲をダブミックスした。収録曲の「Chimborah(海のチンボーラー)」は海の中を思わせるエフェクトで軽快な作品に仕上げた。「沖縄の人たちにも、ぜひ聞いてもらいたい」と話した。 CDは3300円、レコードは4180円。各種音楽サイトでも配信されている。