ナイチンゲールダンス・ヤスのコラム連載!サシ飲みで知り合いがその知り合い連れてくることの恐ろしさ【ヤスのコラム】
神保町よしもと漫才劇場に所属し、「M-1グランプリ2023」では準決勝進出&敗者復活戦3位という結果で注目を浴びたお笑いコンビ・ナイチンゲールダンスのヤス。“尖り芸人”と呼ばれた過去もあるが、その素顔は「真っすぐで熱い男」だ。そんな彼が日々感じたことを書き綴る連載「ヤスのコラム」。 【写真】お笑いコンビ・ナイチンゲールダンスのヤス ■第9回「サシ飲みで知り合いがその知り合い連れてきた時の絶望」 ヤスです。 今回は理屈うんぬんを置き去りにして、全て鬱憤を晴らすだけのコラムです。共感できる方だけどうぞ。 僕は芸人です、人間が考えうるほぼ全ての罰ゲームをくらってきました。ケツバット、鼻フック、ビリビリペン、洗濯バサミ、たらい落とし。その全ては人間がギリギリ耐えられて笑いになる罰ゲーム達です。 しかしこの世には絶対に許してはならない禁忌の罰ゲームがあります。それは「サシ飲みで知り合いがその知り合い連れてくる」です。 まじでどういう神経?????「絶対楽しいやつだから紹介したくてー」いやしらんしらん気遣う気遣う気遣う。ほんとに俺のおともだち経済水域舐めないでほしい。メダカもストレスで死ぬくらい狭いから。 なんでだらだらするための飲みの席で、今この人楽しそうかな?なんかこっちが話振るのかな?どこまで踏み込んでいいのかな?とか考えながら2時間弱過ごさないといけないんだよ。 Zoom会議入ったふりして帰ろうかな、でもこいつお笑い番組どうせ見てねえだろうからネタパレの会議で…とか言っても知らないんだろうな、水曜日のダウンタウンで…とか言うか?逆に興味持たれそうだな、くそ、てかお会計これどうなる?割り勘でも損だわくそどうやってこの気持ち表現しようかな今からお前に何話そうかなどうやってこの感じ伝えようかな…。 そんな頭の中、野田洋次郎にさせるくらい僕にとっての絶望なんですがこれって僕だけですか?でも確かにこういうの全然大丈夫な人っていますよね。親、トモダチコレクションなんですかね。 そういう人間からしてみたら不思議で仕方ないと思います。だってみんな仲良くした方が良いって決まってるから。日本昔ばなしでそう教わったから。 でもすみません、一回全部答えさせてください。 Q.みんなでわちゃわちゃした方が楽しくない? A.楽しくねえわ、1人でこそこそさせろ。お前ジャンガリアンハムスターにも同じこと言うのか Q.でも結局人って自分が死んだときにどれだけの人が横で泣いてくれるかじゃない? A.誰が俺の屍を他人に見せるかよ、俺の骨は花火にして隅田川に打ち上げろ Q.でもこいつおもしろいから A.え?そいつ賞レース獲ってる? Q. … A.すいませんお会計お願いします こうしてまた1人知り合いを失ったわけなんですけど、いかがだったでしょうか。そんなやつコラム書くなと言われそうですが、共感しなくていいです。絶対に色んな人と仲良くなれた方がいいので。 ただ忘れないでほしい。世の中には自分のパーソナルエリアに不意に入られたらヤブヘビくらい威嚇してくるやつがいることを。 そしてヤブヘビも実はびっくりしてるだけでなんか威嚇しちゃってごめーんと思ってるかもしれないということを。