コロナ受診控えも何のその、「がん治療」で攻勢続く薬品株
オミクロン禍の中で受診控えが広がっているものの、命にかかわるがんの治療は影響を受けにくい。年間販売額1000億円超の治療薬がいくつもある(イメージ写真:ペレイスイメージズ1/PIXTA)
新型コロナウイルスの脅威が続いています。新規感染者数は一時期低下したものの、ここにきて再び増加傾向を強めています。わが国はオミクロン株により、感染の第6波を迎えています。 オミクロン株は感染してから発症するまでの潜伏期間が従来の新型コロナウイルスよりも短く、症状は発熱やのどの痛みが主体で重症化リスクが低いとの報道もあります。従来どおり、感染防止に注意を払いつつも通常生活への回帰が重要なテーマとなっています。 医療機関では、新型コロナ感染拡大以前の医療体制に戻していくことが新たな課題です。多くの医療機関は長引く新型コロナに対応しつつも、本来のルーチン医療業務に戻るための施策を模索しています。増え続ける感染者に対応しながら、他方で、感染リスクを危惧する患者の受診抑制への対応も迫られていますが、従来の病院の治療方針では経営が成り立たないことも事実です。 ただ、新型コロナの感染拡大にもかかわらず、受診控えの影響が見られない治療分野もあります。
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千住 厚