「爆風スランプ」14年ぶりライブで過激パフォーマンス再び!? 本誌が観た”めちゃくちゃ”ライブ
『爆風スランプ』(以下『爆風』)がデビュー40周年を機に、再始動することを発表した。 【危ない!】すごい!”サンプラザ中野”時代に『爆風スランプ』がライブで見せた過激パフォーマンス 26年ぶりとなる新曲(タイトル・発売日未定)をリリースし、10月からは14年ぶりとなるツアーも行う。そのうちの2公演には、現在中国でバンド活動をするドラムのファンキー末吉(64)が所属するバンド『BuYi(ブイ)』も参加。ボーカルのサンプラザ中野くん(63・以下サンプラザ)は、 「デビュー40周年を記念してただ集まってライブをするだけじゃなくて、なにか意味を持たせられればと。中国からファンキー末吉と、彼が組んでいるバンドを呼んで、日本も中国も関係なく音楽を楽しんでもらいたいです」(ORICON NEWSより) と語った。『爆風』が結成されたのは’82年4月。メンバーはサンプラザとギターのパッパラー河合(63)、ファンキーら4人だ。 「当初は、ライブで観客に消火器を放射したり、スイカを投げるといったパフォーマンスや放送禁止用語を羅列した歌詞などで過激さが売りのパンクバンドのような存在でした。’84年にリリースされた2枚目のシングル『シチズン時計』のCMソング『うわさに、なりたい』」がポップな曲調で話題となり、翌年には人気音楽番組『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)や『ザ・ベストテン』(TBS系)のスポットライトに登場し、その名が全国に広まります」(音楽雑誌編集者) そして、’88年に名曲『Runner』が誕生。シングル売り上げ34万枚を記録しロングヒットとなった。『FRIDAY』は’85年1月と’91年5月の2度にわたり、『爆風』のライブの模様を報じている。「コンプラ」という言葉こそなくても、「放送禁止事項」や“モラル”は当然あった時代だが……。彼らの過激ライブの模様を振り返りたいーー。 ◆頭に火をつけ、観客と喧嘩、ステージで全裸の超過激パフォーマンス ’84年の『うわさに、なりたい』で一躍、全国区になった『爆風』のライブ会場に潜入した記者は、ただただ唖然とするばかりだった。過激なライブパフォーマンスでファンの間では知られる『爆風』だったが、メジャーになってもそのスタイルは全く変わっていなかったのだ。 ライブが始まるや否や、サンプラザはツルツルに剃りあげたスキンヘッドにマグネシウムを塗って火をつけて「人間マッチ棒」になり、他のメンバーは興奮した観客と喧嘩を始めたりともうめちゃくちゃ。サンプラザは、 「神社でライブやって、子供に石を投げられたこともある」 などと語ってくれたが、このライブを見る限り、それも納得なのだった。 次は’91年5月、愛知県小牧市で開かれた中京テレビの『5時SATマガジン』の10周年記念コンサート『おかげ様祭り』での出来事だった。このイベントは多くのミュージシャンが参加した野外ライブで、6番目に登場した『爆風』は1万5千人の観客をまえにノリノリのステージを繰り広げた。しかし、ラスト・ソング『ほら アホになる』で「事件」は勃発。 「歌い始めたサンプラザはいきなり上着を脱ぎ、ステージで花火を口にくわえ、ライトスタンドによじ登るや今度は靴をくわえて、『みんなも靴をくわえろ!』とシャウト。そこから一気にシャツ、ズボン、パンツを脱いでスッポンポンになってしまったのです。大事なところを紙コップで隠すまでの数秒間、真っ裸でステージを走り回っていました」(前出・編集者) その翌年には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で歌いながら客席にダイブ。豆電球2個とパネル1枚を破損している。ライブだけでなく、音楽番組でもその“過激さ”は変わらなかった……。 26年ぶりとなる新曲は、まだ全容が明らかにされていない。サンプラザは、 「テーマはIKIGAI。今、日本語の“生きがい”という言葉がローマ字で”IKIGAI”となって世界でも注目され始めている。私もコロナ禍を経て、改めて“歌うことがIKIGAIだな”と感じました」(ORICON NEWSより) と語っている。 『爆風』の歌と過激なパフォーマンスは切っても切り離せない。還暦を過ぎた彼らが一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろう。待ち遠しくて仕方ない。
FRIDAYデジタル