村上頌樹(阪神)、MVP翌年のジンクスを感じさせない防御率0点台!
5月14日のセ・リーグで注目の対戦がある。中日対阪神のカードは、中日先発が髙橋 宏斗投手(中京大中京出身)で、阪神先発が村上 頌樹投手(智辯学園出身)。若い右腕の投げ合いが注目される。 【一覧】阪神 二軍有望選手 昨年MVPに輝いた村上は、今季ここまで6試合に登板し2勝2敗。毎週火曜日の試合に先発するなど、しっかり先発ローテーションを守っている。2敗は喫しているが、防御率0.88はリーグトップで、1点を切っているのは両リーグで村上だけだ。 村上は昨年、防御率1.75、10勝6敗、137奪三振の成績を残し、最優秀選手をはじめ、新人王と最優秀防御率のタイトルも獲得している。今年はどんな成績を残してくれるのだろうか。 近年、最優秀選手に選ばれた選手が、翌年にどんな成績となっているのかを調べてみた。 <セ・リーグ> 2021年 村上 宗隆内野手(ヤクルト) 21年=打率278 39本塁打 112打点 22年=打率.318 56本塁打 134打点 2020年 菅野 智之投手(巨人) 20年=防御率1.97 14勝2敗 131奪三振 21年=防御率3.19 6勝7敗 102奪三振 2019年 坂本 勇人内野手(巨人) 19年=打率.312 40本塁打 94打点 20年=打率.289 19本塁打 65打点 <パ・リーグ> 2021年 山本 由伸投手(オリックス) 21年=防御率1.39 18勝5敗 206奪三振 22年=防御率1.68 15勝5敗 205奪三振 2020年 柳田 悠岐外野手(ソフトバンク) 20年=打率.342 29本塁打 86打点 21年=打率.300 28本塁打 80打点 2019年 森 友哉捕手(西武) 19年=打率.329 23本塁打 105打点 20年=打率.251 9本塁打 38打点 セ・リーグではヤクルト村上が21年の初受賞翌年に、三冠王に輝いて2年連続のMVP。パ・リーグではオリックス山本(現・ドジャース)が21年から3年連続のMVPと、輝かしい成績を残したが、菅野、坂本、森はやや成績を落としてしまっている。ヤクルト村上も23年は打率.256、31本塁打、84打点とやや数字が落ちた。 前年の最優秀選手賞に輝いた選手が、連続して活躍することがいかに難しいか。そのなかで「無双」だった山本の成績はひときわ目立つが、阪神・村上は山本のように輝くことができるのか。シーズンは始まったばかりだが、直球のキレとコントロールで勝負する村上らしさは今年も健在だけに、期待が高まってしまう。