水田11.6haでイネ生育不良、塩害の可能性 青森・おいらせ町
青森県おいらせ町の太平洋沿岸に近い水田で塩害とみられる被害が確認された問題で、同町東後谷地と沼端の一部地区約19ヘクタールのうち11.6ヘクタールでイネが生育不良を起こしたことが10日分かった。生産者21人に影響があった。町などは今後、被害のあった水田で水の入れ替えを繰り返し、塩抜きをしていく方針。 被害があった地区は近くの明神川から農業用水をくみ上げている。今年は川の水位が例年より約1メートル低かった時期があり、海水が逆流した可能性がある。県や町が5月下旬から被害状況を調査していた。 水門を管理しているのは奥入瀬川東部土地改良区。現在は夜中の取水をやめ、川の塩分濃度に注意しながら日中のみ水をくみ上げている。 夜中の取水をやめてから植えられたイネもあり、地区全ての苗が被害を受けているわけではない。 町農林水産課の橋本拓也課長補佐は「(残ったイネの)生育状況を見ながら今後の対応を考えていく」と話した。