【阪神】岡田監督、阪神監督通算勝利数でトップタイに並ぶ 藤本定義監督と同じ514勝
<広島1-2阪神>◇3日◇マツダスタアム 阪神岡田彰布監督(66)が、阪神監督通算勝利数で歴代トップに並んだ。この日の勝利が、藤本定義監督が持つ514勝目となった。阪神監督通算936試合目での到達。阪神で2度のリーグ制覇を果たした指揮官が、虎の監督史に名前を残した。 【写真】本塁打を放った佐藤輝明を迎える岡田監督 監督としての1勝目は、20年前。04年の開幕ゲーム。4月2日巨人戦(東京ドーム)で8-3の勝利。当時、「1番二塁」で起用した今岡(現1軍打撃コーチ)の逆転タイムリーなどで勝った。 「選手に感謝したい」というコメントを残した1勝目から、20年。この日も期待をかけてきた選手が躍動した。先発大竹耕太郎投手(29)は5回途中まで無安打投球。22年オフに現役ドラフトの第1回で阪神に加入した、指揮官の早大の後輩が試合をつくった。 さらに2回、6回と佐藤輝明内野手(25)がソロ本塁打。今季は2軍落ちも味わった大砲が、完全復活を予感させるスイングを披露した。 首位広島に連勝。ゲーム差を2に縮めた。この3連戦、仮に3連敗なら広島とのゲーム差は7になっていたところ。虎が息を吹き返し、岡田監督にメモリアル星を運んだ。岡田監督は、4日の試合で一気に藤本監督の記録を抜き去る。 ◆岡田彰布(おかだ・あきのぶ)1957年(昭32)11月25日生まれ、大阪府出身。北陽を経て進んだ早大では3年秋のシーズンに3冠王となる。通算打率3割7分9厘と81打点は現在も東京6大学リーグ記録。79年ドラフト1位で6球団競合し、阪神入り。80年に新人王を受賞。85年にはバース、掛布雅之と打線をけん引し日本一となる。94年オリックスへ移り95年引退。現役通算1639試合、1520安打、247本塁打、836打点、打率2割7分7厘。現役時代は175センチ、77キロ。右投げ右打ち。オリックスと阪神でコーチや2軍監督を歴任した後、04年に阪神監督に就任。05年にはセ・リーグ優勝へと導いた。08年に退任。10~12年オリックス監督。23年には阪神監督に復帰し、日本一を成し遂げた。 ◆阪神監督通算勝利5傑 <1>藤本定義 514勝 <1>岡田彰布 514勝 <3>吉田義男 484勝 <4>松木謙治郎 460勝 <5>若林忠志 334勝