「数ヵ月以上、ネグレクト受けていた」司法解剖の医師が虐待の可能性指摘 富田林2歳女児熱中症死 祖母の内縁夫の裁判
大阪府富田林市で去年、内縁の妻の孫で当時2歳だった女児の手足をガムテープで縛りベビーサークルに閉じ込めるなどしたうえ、十分な食事や水分を与えずに熱中症で死亡させた罪に問われた男の裁判で、司法解剖を担当した医師が「女児が数ヵ月以上、ネグレクト(=育児放棄)を受けていた可能性がある」と証言しました。 起訴状などによりますと、桃田貴徳被告(52)は去年、内縁関係だった小野真由美被告(47)と共謀し、ベビーサークルに小野被告の孫・優陽ちゃん(当時2歳)を閉じ込め、熱中症で死亡させた罪に問われています。 桃田被告はこれまでの裁判で「養育者としての認識がない」などとして無罪を主張し、弁護側は、被告らの優陽ちゃんの養育状況についても「違法性はなかった」などと主張しています。 21日、優陽ちゃんの司法解剖を担当した医師が証人尋問で証言し「死因は熱中症で、被害児の胃や腸に固形物はなく、また体内の水分もほとんどなくなっていて、半日以上、食事や水分が摂取されていない」と指摘しました。 その上で、優陽ちゃんが死亡時に極端にやせていたことや、爪が伸びていたことなどを踏まえ「数ヵ月以上、ネグレクト(=育児放棄)による虐待を受けていた可能性が高い」と言及しました。 21日午後からは、共犯として起訴された小野被告が証人として出廷する予定です。
ABCテレビ
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