3年前からスペイン代表で批判されるモラタ、チームメートは理解できず…「スペイン人として恥ずかしい」「彼みたいな選手いない」|国際親善試合
スペイン代表FWアルバロ・モラタに対するブーイングについて、チームメートやルイス・デ・ラ・フエンテ監督は納得がいかないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 26日にサンティアゴ・ベルナベウで行われた国際親善試合スペイン対ブラジル(3-3)でも、モラタはスペイン代表のサポーターからブーイングを浴びせられた。祖母を亡くしたばかりのMFロドリにキャプテンマーク、さらにはPKキッカーの役割を譲ったスペイン代表の主将は、後半途中にピッチから下がったものの、そこで一部の観客は同選手に対して容赦のない指笛を浴びせている。 『マルカ』曰く、スペイン代表の面々はモラタがなぜそのような扱いを受けているのか、理解できないようだ。そう考える理由は、アトレティコ・デ・マドリードFWがロドリに対する気遣いに象徴されるように、いつどんなときにもチーム全体と選手一人ひとりのことを気遣う模範的な主将として振る舞っているためだという。ある選手は「彼みたいなチームメート、どこにもいないよ」とさえ語っているようだ。 デ・ラ・フエンテ監督も同じ考えで、試合直後の会見ではモラタへの批判を「恥」と形容している。 「代表の選手を批判するなど心が痛い。恥だと感じる。ベルナベウの雰囲気は素晴らしかったが、スペインの選手にブーイングを浴びせるなどスペイン人として恥ずかしく思うよ」 「それでも大多数はスペインのことを支持していたね。代表を応援させることは全員の仕事だと思う。ここではクラブカラーのことは忘れなければならないし、それはメディアの仕事でもあるんだ。全員で解決していければと思っている」 モラタは3年前、アトレティコの本拠地メトロポリターノで行われた試合から、スペイン代表サポーターに指笛を浴びせられるようになった。『マルカ』は「モラタが決定機を外すと、ほかの選手よりも許されない。おそらく、彼のオープンかつ誠実な性格の影響もあるのだろうが、彼のことを知っている人物たちは理解も納得もできずにいる」との見解を記している。 モラタはスペイン代表として71試合に出場して34得点を記録。歴代得点ランクでは5位に位置しており、4位ダビド・シルバにあと1点まで迫っている。なお得点ランクトップ3は3位フェルナンド・トーレス(38得点)、2位ラウール・ゴンサレス(44得点)、1位ダビド・ビジャ(59得点)となっている。