「こんなかっこいい見逃し三振あるかよ...」ファン感涙 引退試合の金子侑司につないだ西武ナインに指揮官も「気持ちが1つになった」
西武は15日に金子侑司選手(34歳)の引退試合でナインたちがチーム一丸でつないだ“最終打席”が大きな話題となりました。 【画像】引退会見では金子侑司選手と同期入団の高橋朋己さんがネコタオルを掲げる 1番レフトで先発出場した金子選手は、7回1アウト2塁で迎えた第4打席でピッチャーゴロに倒れます。この時点で西武が4-1とリードしているため、このまま行けば残す攻撃は8回のみ。最終打席になるかと思われましたが、続く8回は“ねこさんに回せ”と奮起します。 先頭の佐藤龍世選手がホームランを放つと、2四球とヒットで1アウト満塁へ。9番の元山飛優選手は確実に打席を回すため、吉田凌投手のボールを6球すべて見逃し三振となります。2アウト満塁で金子選手に回しました。 するとロッテの吉井理人監督は、左腕の坂本光士郎投手を投入。スイッチヒッターである金子選手はここまですべて右投手と対戦で左打席でしたが、5度目の打席へ右打席へ。7球目のストレートをとらえた鋭い打球は、ショート茶谷健太選手の好守備に阻まれ凡退。金子選手は悔しそうな顔を浮かべつつも、笑顔を見せました。 渡辺久信監督代行は、「チームに愛され、ファンに愛され、スタメンでフル出場して、最後はチーム全体で“ねこに回す”という気持ちで、4人ランナー出たら回るというところで、気持ちが1つになって、ねこに回したね」とコメント。 今季チームは歴史的な低迷に苦しんでいる中でしたが、「普段からその気持ちでいってほしいなと思いました(笑)」と笑みも浮かべ、「みんなが勝って彼にウイニングボールを渡したい、という気持ちが出ていました。いい形で送り出せた」と語りました。 また金子選手の最終打席では、フライを打ち上げましたが、キャッチャーの佐藤都志也選手が追いつきそうな打球を捕球せず。粋な計らいもみせ、ロッテファンからも“金子コール”が沸き起こるなど、両チームが最後まで熱い声援を送りました。 SNSでは「こんなかっこいい見逃し三振あるかよ…」「魂の見逃し三振で金子につなげる」「絶対に金子さんに回すぞっていう、打線の強い気持ちがあまりにも素敵すぎて涙止まらん」「ロッテファンも素晴らしかった!感動!泣けるね」など多くの言葉が並びました。