2024年のチームリーダーに宗山塁が指名!「世界最強を狙うチームの精神的支柱になれる」と指揮官 【大学日本代表候補選手強化合宿最終日レポート】
来年7月上旬開催予定のハーレム・ベースボールウィーク(オランダ)における日本代表5度目の頂点を目指す「侍ジャパン大学代表」が堀井 哲也(慶應義塾大監督)新監督の下で始動。その最初の活動となる侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿は、12月3日(日)、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで全44選手が参加し3日間のフィナーレとなる練習を約2時間半にわたり行った。 50m・30m走についての詳細 この日は合宿初日と同様のシートノックとフリーバッティングに加え、野手陣は50m・30m走計測がメインとなったがその内容はより実戦に即したものへと進化。シートノックでは投内連携に加え、前日紅白戦で出たミスを撲滅すべく、安打性の打球に対して野手のベースカバーへ投手が素早く入るフォーメーションを三塁・本塁について繰り返し確認する場面が目についた。 また、フリーバッティングでは4本の柵越えを放った西川 史礁(青山学院大3年・左翼手右投右打・182センチ81キロ・龍谷大平安)をはじめ各打者が快打を連発。紅白戦から得た収穫と課題をすぐに消化しようとする高い意識が感じされた。 そして10時半過ぎ「代表候補に選ばれたことに自覚と責任をもって、今までよりさらに自覚ある行動をしていきましょう」と挨拶した3日目キャプテン・佐々木 泰(青山学院大3年・三塁手・右投右打・177センチ77キロ・県岐阜商)の一本締めをもって3日間の侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿は終了。アップから声を出すなどワンチームぶりがあふれていた選手たちは、それぞれの言葉と行動で健闘を讃えあい、2024年6月の第73回全日本大学野球選手権後に予定されている侍ジャパン大学代表選考合宿での再会を誓い合った。 「予想していた以上のパフォーマンス。有意義な3日間でした。一言で言い表せないほどいい選手がいた」と合宿を終えた堀井監督の表情も和やかなものに。その上で「守りをしっかりした上で攻撃ができる野球がしたい。1点の攻防を念頭に入れたプレーを紅白戦や練習でも入れた。いろいろな先入観なしに最高の侍ジャパンを作りたいと思っているので、この冬の成長に期待しています」と語った。さらに堀井監督は、昨年の同合宿招集なしから日米大学野球選手の4番を張るに至った青山学院大3年・西川のような「下剋上大学球児」の誕生への期待を口にしている。 最後は「国際大会の勝ちに貢献できる」観点から「チームの中での精神的支柱・顔として」過去2年連続で代表に選出されている宗山 塁(明治大3年・遊撃手・右投左打・右投左打・175センチ78キロ・広陵)をチームリーダーに指名した堀井監督。2023年はWBC優勝、日米大学野球選手権優勝、WBSC U-18野球W杯優勝など栄光に彩られた「侍ジャパン」の価値をさらに高めるべく、戦術意識を高めた彼らは「ネクスト侍トップチーム」へ続く2024年への鍛錬に挑んでいく。