名物の流木乗り復活 8月の庄川水まつりへ体験 R―1容器でいかだ
2024庄川水まつり(富山新聞社後援)の流木乗り体験会が21日、砺波市の庄川水記念公園で行われ、名物イベントが5年ぶりに復活した。ヨーグルト飲料「R-1」の空き容器を使った巨大いかだ制作もあり、子供たちが水に親しんだ。来月4日に「庄川水まつりin summer」と題して、公園周辺で流木乗りやいかだ乗船など多彩なイベントを繰り広げる。 流木乗りは庄川で育まれた木材産業の技術を生かした体験イベント。水に浮かぶ丸太を回転させて、水に落ちずに残ったほうが勝ちになる。選手権大会として1980年代に始まり、県外からも大勢参加した。新型コロナ感染拡大による祭りの中止で、2019年を最後に見送っていた。 水まつりは今年度から通年開催となった。水記念公園の再整備計画の検討が進むなかで、勝敗を競わず、公園の魅力を体験できるイベントとして、まつり実行委が復活させた。 この日は試行的に行い、特設プールに直径約0・5メートル、長さ約5メートルの丸太1本を浮かべ、子供たちはライフジャケットを着て、専用シューズを履いて挑戦した。 庄川小5年の嶋田燈(ともし)さんは「バランスを取るが難しいけど、とても楽しい」と笑顔を見せた。28日、来月4日、9月8日も行う。 いかだ制作は、市の水の強さひきだすプロジェクトとして企画された。連携協定を結ぶ食品大手「明治」が販売するR-1で水のまちの恵みを体験してもらう。今月から市内で容器1073(となみ)個を集め、子どもたちが、ベニヤ板の上に発泡スチロールを重ねた1・8メートル四方の板に容器を壁のように設置して、いかだの形にした。庄川小3年の京極千紘(ちひろ)さんは「水に浮かぶか見たい」と話した。