桜の大木が倒れ大けが 日本中で進む「桜の高齢化」 ソメイヨシノは樹齢60年ほどで倒木リスク増大
■大阪市港区の「桜通り」では5月に伐採が決定
新しい幹を育て、世代交代させることで寿命を延ばすことができるが、街路樹でそういった管理をすることは、簡単ではない。 実際に、桜を撤去せざるを得なくなった例もある。 大阪市港区にある「桜通り」では、約60年前に最初の桜が植えられ、地元の人たちに守られてきた。しかし、時を重ね、木が倒れてしまったり、根の部分が成長して道路が隆起してしまうこともあった。そして、5月に桜並木を伐採することが決定。その姿を消すことになる。 桜を管理する「桂音会」 孝岡正基会長:どうにか残せないか活動もしたんですけど、結局は切るという選択肢になってしまった。こんなにきれいなので、なくなるのは惜しいですよ。 私たちの心を、癒やし続けてくれた「日本の桜」。いま、その景色を守るための対策は、岐路に立たされている。
■「ソメイヨシノ」は60年で倒木のリスク増大
そもそも桜は腐りやすい、さらにソメイヨシノという品種は60年で倒木のリスクが増えるということだ。そのためやむを得ず伐採を決めた地区もあるという。 対策を行っている自治体もあり、長野・諏訪市では100本の桜の植え替えを計画していて、費用は約750万円かかる予定。費用の一部はクラウドファンディングで募集して、目標金額は100万円だということだ。自治体の対応も簡単ではない。 関西テレビ 神崎報道デスク:倒れるぐらいだったら切ってしまうのが手っ取り早いのですが、やはり桜は地域の人に愛されいて、残してほしいという声があります。税金で全てまかなうことも問題があり、桜は多くの皆さんが関心を持っていて、残したいという気持ちがあると思いますので、クラウドファンディングなどの寄付のような形で、民間の資金を利用しながら、うまく残していく方向で調整してもらえたらと思います。 けがをされる方や物的被害が出ることがないようにすることは当然大事だが、行政としては予算的な問題やスケジュールの問題を解決して、できれば桜を残していくことが重要ではないだろうか。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年4月26日放送)
関西テレビ
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