来季は2部or3部? 降格危機に瀕する欧州日本人(4)崩壊は進むだけ…。日本代表DFもOG続きと運なし
欧州主要リーグの2023/24シーズンも佳境に差し掛かっている。各リーグの優勝争いが熾烈を極めている中で、クラブの明暗をかけた残留争いからも目が離せない。今回は欧州でプレーする日本人選手の中から、降格危機に瀕しているチームに所属する選手を紹介する(成績は4月21日現在)。
DF:橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド) 生年月日:1999年5月17日 所属クラブ順位:18位(プレミアリーグ/20チーム) 今季リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト 橋岡大樹は今冬にベルギーのシント=トロイデンからルートン・タウンへと完全移籍を果たした。ディフェンスラインであればどのポジションでもプレー可能な日本人DFのプレミアリーグ挑戦に驚いた人も多いのではないだろうか。 彼が所属するルートンの現状はかなり厳しいと言わざるを得ない。橋岡が加入して以降のプレミアリーグの成績は14試合で2勝3分9敗と勝ち点9に留まっており、特に直近の2試合はマンチェスター・シティとブレントフォードにそれぞれ5失点ずつ喫するなど守備が崩壊している。 これだけディフェンスが苦しいのは現在のチーム状況を見れば致し方ないのかもしれない。昨シーズンの昇格プレーオフ決勝で心臓の問題で倒れた主将のDFトム・ロッキャーが、12月に行われたボーンマス戦で再び試合中に意識を失い、今シーズンの残りは無理をして試合には出ないことが決定している。彼に加えて、昨季途中のCBへのコンバートがハマったDFアマリイ・ベルもハムストリングの手術で今季絶望となっており、守備陣の離脱が目立つ。 そして今シーズン、元イングランド代表MFロス・バークリーと共にサプライズとなったアイルランド代表FWチドジー・オグベネも現在離脱中。右サイドの驚異的な突破力で脅威となっていた彼の不在も大きな痛手だ。こうした主力の立て続けの離脱によって橋岡の出番は増えているが、不運にも2つのオウンゴールを記録するなど、彼らの穴を埋めきれているとは言い難い。 ルートン・タウンは残されたプレミアリーグ4試合でウルブス、エバートン、ウェストハム、フラムとの対決が控えている。ウェストハム以外はボトムハーフとの対戦となるため残留に向けてのギアが入れば逆転での生き残りの可能性もあるが、直近のホームで行われたブレントフォード戦の1-5の惨敗を見る限りは、残留のミッションは簡単ではないだろう。
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