６月２８日、米ノースカロライナ州で開かれた選挙集会で演説するバイデン大統領＝ＡＰ

　【ワシントン＝池田慶太】米ＣＮＮが２日に発表した米大統領選に関する世論調査の結果で、民主党はジョー・バイデン大統領（８１）ではない別の人物を大統領候補に選んだほうが勝てる可能性が高いとの回答が７５％だった。バイデン氏で勝てるとの回答は２５％だった。先のテレビ討論会で年齢的な衰えが指摘されたバイデン氏に対する有権者の厳しい評価が続いている。

　世論調査は６月２７日の討論会直後に実施された。民主党支持者や民主党寄りの無党派に限っても５６％が「バイデン氏以外の人物」のほうが勝てると答え、バイデン氏の４３％を上回った。

　共和党のドナルド・トランプ前大統領（７８）と対決する場合の支持を尋ねた質問では、トランプ氏支持が４９％で、バイデン氏支持（４３％）を上回った。

　トランプ氏と「バイデン氏以外の人物」の組み合わせでは、カマラ・ハリス副大統領（５９）の支持が４５％でトランプ氏（４７％）に最も迫り、６ポイント差をつけられたバイデン氏よりも善戦した。ほかの有力候補はいずれもトランプ氏にリードされたが数ポイントの差だった。

　民主党のロイド・ドゲット下院議員（テキサス州選出）は２日、バイデン氏に「撤退というつらく困難な決断を下すべきだ」として大統領選からの撤退を要請した。公に撤退を求めた連邦議会議員は初めてだ。