地方移住に「地域おこし協力隊」という選択肢も! 地域に入りやすい、関係を築きやすい…制度のメリットは?
続けて「今だと、コミュニティ活動が一番多いです。単にコミュニティ活動といっても、地域の健康づくりや行事に参加するだけでなく、拠点を作ったり、カフェを運営したり、いろいろな活動があります。そうしたなかで、イベントを実施して人を集めたり、場作りや企画運営、情報発信などを組み合わせたような働き方をする協力隊が、全国のなかでは増えてきている感じがします」と実感を語ります。 ここで堀口さんから「協力隊が地域に入ることで、その地域はどんなふうに変わっていくのでしょうか? また、協力隊をされている方ご自身は、どんな成長を遂げていくのでしょうか?」との質問が。 吉村さんは「地域おこし協力隊が変えるというよりは、地域側の住民自身が変わっていかなければならないようなものだと思っています。(隊員として着任先の地域に)1人入ったからといって大きく変わるわけではありませんが、協力隊が入ることがきっかけとなって、地域側が外の人材を受け入れる環境ができたり、隊員と新しい挑戦をするようになっていきます。そういった1歩を踏み出すことが、“地域が(少しずつ)変わってきている”と言われている途中というか、そういう機運になっているのかなと感じています」と答えます。 最後に、今回の放送を聴いて、地域おこし協力隊に興味を持った方や、定住するための1つの選択肢として、地域おこし協力隊の存在を初めて知った方に向けてメッセージを送りました。 「やはり現地に行かれて、ご自身の足でいろいろな地域を見ていただきたいと思います。インターンやお試しで体験できる制度もありますので、実際に確かめていただきながら地域を巡っていただくのが良いのではないかと思います」とアドバイスしていました。 * 「第7回地域おこし協力隊全国サミット」が2月4日(日)に、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催されます(※サミットエリアの模様はオンラインでも視聴可能)。 全国から地域おこし協力隊員や自治体の職員、一般の方が参加して、地域おこし協力隊のOB・OG、有識者による講演や、パネルセッションがおこなわれるなど、地域おこし協力隊について「理解を深めよう!」という内容になっています。 地域での暮らしを考えている方や、地方移住を考えている方の選択肢の1つとして「地域おこし協力隊」を考えるきっかけとなるようなイベントとなっています。 同イベント内のパネルセッションにも参加予定の堀口さんは、「地域おこし協力隊の制度は、個人でいきなり移住するのとは異なり、自治体の“委嘱”という形をとるので、要は“お墨付き”をもらって入っていけるので、コミュニティとの関係性づくりとしても、地域に非常に入りやすい制度になっています。そのようなメリットもあるので、移住を考えている方にとって、地域おこし協力隊は選択肢の1つとしてすごくいい制度だと思います」と話していました。 (TOKYO FM「Skyrocket Company」2024年1月11日(木)放送より)