成田空港、保安サービス料引き上げ 検査員不足が深刻化、処遇改善
成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は5月30日、国際線の旅客保安サービス料(PSSC)を9月1日に改定すると発表した。改定後のPSSCは700円で、大人と子供共通で、全ターミナルが対象。現行のPSSCは550円で、値上げ幅は150円となる。 PSSCは出国・乗継時に支払う料金で、手荷物検査のほかハイジャック検査や旅客ターミナルビルの保安維持など、サービスの提供に充てる。NAAは1年前の2023年9月1日にもPSSCを引き上げており、今回の引き上げについて「航空需要の急速な回復により保安検査員の人手不足問題が深刻化しており、処遇改善努力が必要」と説明。ボディスキャナーなどの保安検査機器やスマートレーンの導入などで、サービス向上へ努力するとしている。 今回の引き上げは、9月1日以降に発券された航空券が対象。航空券に含める「オンチケット方式」で徴収する。8月31日以前の発券分は、改定前の現行料金を適用する。
Yusuke KOHASE